「ときどき意味もなくずんずん歩く」宮田 珠己
2012/01/18公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(65点)
■旅行記のようで、
たんなるエッセーでもある一冊。
学びはありませんが、
率直な筆者の感想が、
笑えます。
率直なゆえに、
実は本質を語っていたりするのが、
さらに笑える。
・ある番組で台本を渡されると、
私が、自分の知らないマイナーな
ジェットコースターを、
さも前から知っていたかのように
お薦めする構成になっていた・・・
いいのか、そんなことで。(p218)
■広告制作会社にいたため、
「もんじゅ」の広告のために
原子炉の中にも入ったとのこと。
発電所では安全です、安全です、安全です
と説明を受けたらしい。
広告を作る立場なのに、
この素直な物言い。
素直な人の感覚なのでしょう。
・聞けば、発電所建設の労働者がわっと来る→
タクシー儲かる、というのが彼らのロジックである
らしい。・・・いくら金のためとはいえ、
放射能浴びていいのか・・・実際には何が起こるか
わからないではないか。(p179)
■意味もなく旅行に行きたくなるのは、
私に似ていると思いました。
つまり、いい加減なんですよね。
宮田さん、
よい本をありがとうございました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・スチュワーデスが老朽化しているからといって、
機体も老朽化しているわけではないし、
それより、恐ろしい苦難の離着陸人生を
ここまで生き抜いた年配スチュワーデスの幸運は、
ゾウガメにも匹敵しよう(p23)
・私はまず17万円を出してカヌーを購入した・・・
「せっかく買ったんだから方式」(p33)
・昼間のファミレスは、空いているのかと思ったら、
おばはんでいっぱいであった。
釣り堀の魚みたいに、みんなパクパクして、
めっちゃやかましい(p234)
幻冬舎
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【私の評価】★★☆☆☆(65点)
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