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「人生で本当に大切なこと 壁にぶつかっている君たちへ」王 貞治、岡田 武史

2011/12/31公開 更新
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人生で本当に大切なこと 壁にぶつかっている君たちへ (幻冬舎新書)


【私の評価】★★☆☆☆(68点)


要約と感想レビュー

■良い意味でも、悪い意味でも、
 対談を書籍にしたものです。


 お二人とも監督として仕事をしてきましたので、
 リーダーとしての話題が多いという印象。


 リーダーには
 戦術を決める役目、
 選手を選ぶ役目、
 人を育てる役目があります。


 そして、最終的には、
 結果責任を持つのですから、
 厳しい世界ですね。


・岡田 ・・何事にもポジティブに考え、物おじせず積極的に出ていくタイプのほうが大きく伸びるように思います(p35)


■二人の共通点は、
 気が強いということでしょうか。


 絶対に勝つ、絶対に打つ、
 という意思が強く、
 とにかくやるぞ!という
 意気込みが強いと感じました。


 そうした人こそが、
 リーダーに選ばれるのでしょう。


・王 岡田さんと同じで、僕も若い頃は感情の起伏がすごく激しいほうでした。・・・バットを思い切りグラウンドに投げつけたり・・・一時、思い切り感情を爆発させて、それから気持ちを切り替えて、次のことに集中するんです(p22)


■講演会に行くと思えば、 
 安いのでしょうか。


 王さん、岡田さん、
 良いお話をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・岡田 ・・・僕は、細かいことにものすごくうるさいんです。・・・本番で誰かがたった一度、あと1メートルしっかり走らなかったために運をつかみそこねて、ワールドカップへ行けなくなるかもしれないからです(p120)


・王・・・僕は済んだことは振り返らないんです。・・・打ち損じても、しばらくしたら気にしない。考えるのは、次の打席でどうやったらホームランを打てるかということだけです(p151)


・岡田 昔はその際、「ここはパスすべき」・・・といった"べき論"で話をしていました。要は欠点を直そうとしていたんです。ところが、どうもそれでは選手の動きがよくならない・・・そこで「このパス、いいね」といういい方をするように変えていきました(p146)


・王 ・・・とにかく、やらせてみることです・・・実際にやるかやらないかは本人次第ですが、とにかくやってみる機会を用意してあげないとね(p49)


・岡田 まず大事なのは、好きになることです。好きなことであれば、自然に「こうしたい」「こうなりたい」という夢もできてくるはずです(p55)


・はじめる動機は不純でもいい(p80)



【私の評価】★★☆☆☆(68点)


著者経歴

 王貞治(おう さだはる)・・・1940年東京都生まれ。早稲田実業学校から読売巨人軍に入団。77年に世界記録となる通算756号本塁打を放ち、初の国民栄誉賞を受賞。数々の記録を打ち立て、80年に現役引退。巨人監督(84~88年)、ダイエー及びソフトバンク監督(95~2008年)を務める。06年には第1回WBC日本代表監督として指揮を執り優勝。現在は福岡ソフトバンクホークス球団取締役会長。


 岡田武史(おかだ たけし)・・・1956年大阪府生まれ。サッカー日本代表前監督。早稲田大学政治経済学部を卒業後、古河電気工業サッカー部(現ジェフユナイテッド市原・千葉)に入団。98年仏W杯に初出場の日本代表監督を務めた後、99~2001年コンサドーレ札幌監督、03~06年横浜F・マリノス監督を歴任。10年南アW杯で再び日本代表監督を務め、ベスト16進出を果たす。


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