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「こらからのリーダーに知っておいてほしいこと」中村邦夫

2011/10/07公開 更新
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これからのリーダーに知っておいてほしいこと


【私の評価】★★★★☆(89点)


要約と感想レビュー

 松下電器の事業部制を廃止し、ブランドをパナソニックに統一するなど、松下電器の"破壊と創造"を行った中村さんの一冊です。中村さんは、もともと改革というか、課題を解決するのが好きな人だったようです。


・ドラッカーさんは、端的に・・・「経営はイノベーションである」という意味のことを言います・・・停滞せず、革新を常に継続してやっていくということ(中村)(p68)
 

 そうした改革派であっても、創業者松下幸之助のなきところで、仕事を変えていくことには悩みも多かったようです。常に松下幸之助と心の中で話し合っていたことがわかります。


 パナソニックも2008年のリーマンショックから業績が厳しくなっていますので、また一歩の改革が必要なのでしょうか。ちなみに我が家の冷蔵庫とビデオカメラは、パナソニックです。中村さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・一日一革新だけはしようとか、年間でこういう改革はしようといったテーマは持つようにしていましたね(中村)(p53)


・一心不乱というほんとうに真剣な姿を見ていると、そこには必ず教えられるもの、心を動かされるものが出てきて、まわりの人々は、いちいち言わなくても手伝うし、働くようになる。(松下幸之助)(p33)


・理の面があまり表に出てしまうと、人はついていけないところがありますからね。僕は怒ったら怒りっぱなしで全然フォローしないから、その点はダメでしたね。(中村)(p75)


・とにかく考えてみること、くふうしてみること、そしてやってみること。・・・同じことを同じままにいくら繰り返しても、そこには何の進歩もない(松下幸之助)(p126)


・トヨタさんの社内資料にはカラーコピーは使われないということを聞いて・・・当社も翌日の会議から白黒コピーに徹底させたということもありました(中村)(p123)


・海外比率が70%を超えているような企業の経営トップからすれば、日本は世界の単なる一地域でしかないのです。(中村)(p196)


これからのリーダーに知っておいてほしいこと
中村邦夫
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【私の評価】★★★★☆(89点)


目次

第1部 より楽しく仕事をするために
第2部 よく学び、よく考え、よく伝えるために
第3部 "日に新た"であり続けるために
おわりに 国難と対峙するこれからのリーダーたちへ



著者経歴

 中村邦夫(なかむら くにお)・・・1939年滋賀県生まれ。1962年大阪大学経済学部卒業、同年松下電器産業(現パナソニック)入社。1985年家電営業本部首都圏家電総括部東京商事営業所長、1989年アメリカ松下電器パナソニック社社長、1992年イギリス松下電器社長を経て、1993年松下電器産業取締役、米州本部長兼アメリカ松下電器会長。同年北米本部長。1996年常務、1997年専務、AVC社社長、2000年6月社長を経て、2006年6月より会長


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