【書評】「見える化で社員の力を引き出すタイムマネジメント」行本 明説
2011/05/07公開 更新

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【私の評価】★★★☆☆(70点)
要約と感想レビュー
ホワイトカラーの見える化
ホワイトカラーの時間管理を推奨する一冊です。ソフトウエアの導入が基本になっているようですが、日頃の仕事にも応用できそうでしたので、ご紹介します。
ホワイトカラーの仕事は、物を作っている工場と違ってなかなか成果を見える化しにくいものです。だからこそ、そうした仕事を見える化して調整するのが、上司に求められているのだと思います。
この本での方法は、仕事を
A:自分で、すぐやらなくてはならない仕事
B:自分で、あとでもいい仕事
C:他人でもいい仕事
に分ける。
さらに、「定例」と「突発」にわけて分析しています。
Aばかりしている人は余裕がないので、分担を減らすとか、Bが多い人は能力が高いかな、という分析をするわけです。
「仕事の棚卸し」を日課にして組織が活性化・・・仕事すべてが大事に思えることもあります。その結果、どれから手をつけてよいかわからなくなります(p64)
仕事を抱え込まないこと
実は仕事の見える化の過程で、他人でもいい仕事を意識することで、自分で仕事を抱え込まなくなるのが効果的なのではないかと感じました。
実は、私も会社では担当者の仕事の見える化をしていますが、私の方法と似ているところが多いのです。最初から完璧はありませんので、いろいろ試行錯誤して、部下が仕事をしやすい環境を提供したいものです。
本さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・一人ひとりの個人にしか管理できないもの-「はじめ」や「質」など と、自分ひとりでは管理できず、必ず他人が絡むこと-「おわり」や「量」など(p30)
・ピラミッド型組織は「自分一人」でやる仕事を効率よくこなすための組織といえます。一方、フラット型組織は「他人と共同」の仕事を効率よく進めるための体制といえます(p52)
東洋経済新報社
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
目次
PROLOGUE ビジネスマンの時間価値を国際比較してみよう(日本のホワイトカラーの生産性はG7で最下位)
1 なぜ、ホワイトカラーの生産性は向上しないのか?
2 仕事の「見える化」を達成するための12の法則
3 「事例解説」こうして生産性は一気に向上した!
People-Ready Business これが「社員力」を「経営力」にする特効薬だ!
著者経歴
行本明説(ゆきもと あきのぶ)・・・1955年北海道生まれ。札幌南高校卒業、東京教育大農村経済学科卒。1989年から英国で開発されたセルフマネジメント手法「Time」の極東での普及に着手。その後『セルフマネジメント・スキルBook』『ザウルスで仕事革命』『続ザウルスで仕事革命』(共にTBSブリタニカ)を上梓し、独自のマネジメント理論と手法を、出版・セミナー等で展開。1998年『仕事を「科学」する』(東洋経済新報社)を出版後、いち早くWebでのセミナーにも着手。日本で数少ないタイム・セルフマネジメント専門のコンサルタント。ザウルスブームの火付け役の一人。指導企業・団体は200社を超える。現在、株式会社仕事の科学研究会代表、NPO法人日本タイムマネジメント普及協会理事
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