「キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』」フリードリッヒ・ニーチェ
2010/11/24公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(68点)
■哲学者ニーチェが「神は死んだ」と
言ったことは知っていましたが、
こんな著作を残しているとは知りませんでした。
キリスト教の矛盾。
キリスト教の権威主義。
こうしたキリスト教の弱点を指摘しています。
ニーチェさん、良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・キリスト教徒が幅をきかせている世の中では、
科学は「神の敵」と呼ばれて、
長い間不当な位置におとしめられてきました。(p33)
・彼らは、「神聖な書物」、
要するに『聖書』を勝手にでっちあげたうえ、
それを自分たちの手によって「発見」するわけです。
そして、それをうやうやしく公開する。(p67)
・僧侶たちは、「神は悔い改めるものを許す」などと言っていますが、
それは要するに、「自分たちに服従すれば許してやるよ」という
ことなのですね。(p68)
・『新約聖書』の世界はほとんど病気・・・
イエスの初代の弟子たちは、・・・
なんとかイエスを理解しようとしたけど、無理だった。
そこで、自分たち理解できる範囲の中に、
イエスを押しこんでしまったのです。(p78)
・教会はキリスト教を広めるために、
古代ギリシアのエロ話などを使いだし、
あげくの果てには、「聖母マリアは処女で妊娠した」
などと言いだしました。
処女が妊娠するわけがないでしょうが。(p86)
・僧侶たちは、「あの世」「最後の審判」
「霊魂の不死」といった大ウソを武器にして、
支配者となったのです。
今では誰もがそのことを知っているはずです(p91)
・罪を許すために犠牲になるなんて発想は
イエスにはありません。
イエスは神と人間との隔絶を認めなかったからです。
イエスは神と人間の一体化を、
教えとして生き抜いた人なのです。(p99)
・十字軍の目標は金品を収奪することです。
東方の国はリッチでしたからね。
遠慮せずに言わせてもらうと、
十字軍とは、高級な海賊にすぎないのです(p165)
講談社
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【私の評価】★★☆☆☆(68点)
■著者経歴・・・フリードリッヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ
1844年、ドイツ生まれ。1900年没。
哲学者、古典文献学者。
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