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「アイバンのラーメン」アイバン・オーキン

2009/06/09公開 更新
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アイバンのラーメン


【私の評価】★★★★☆(81点)


■ニューヨークの高級レストラン
 「ルテス」で修行したシェフが、
 東京の京王線「芦花公園」で
 ラーメン屋をやっています。


 食いて~!


 この本では、ユダヤ人ラーメン店シェフ、
 アイバンがいかにして
 日本のラーメンを知ったのか。


 いかにして日本人の彼女と結婚し、
 ラーメン屋をはじめたのかを
 教えてくれます。


■私は、この本を読んでアイバンの奥様マリに
 お会いしたくなりました。


 日本で主夫をしていたアイバンに
 彼女は、こう言うのです。


・「何をやってもいいのよ。主夫がいいのであれば、主夫でも。でもあなたは幸せじゃないでしょう?それなら、自分を幸せにする何かを考えて見つけなきゃ」(p74)


 素晴らしい奥さんだ!


 これをきっかけに、アイバンは
 ラーメン屋をやる決意をしたのです。


■不思議な一冊でした。
 ユダヤ人も自分探しをするんだ・・・
 と思いました。


 ユダヤ人の思考、考え方も
 面白く読めました。
 ちょっと日本人とは考え方が違うんですね。


 本の評価としては、★4つとします。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「シェフに何かお願いされたら、何も言わずに言われたことをやれ。タマネギを取ってこいと言われたら取ってくる。皿を洗えと言われたらすぐに洗う。彼らが働きやすくなるように務めろ。そうすれば多くのことを学べる」(p46)


・美味しいレストランだけでなく、不味いレストランに行くことも実は同じくらい重要。・・・美味しいラーメンを作るのに、ラーメンばかり食べていてもだめだと思う。美味しい料理を作るには、あらゆる美味しい料理を食べないと。(p67)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★★★★☆(81点)



■著者経歴・・・アイバン・オーキン

 1963年ニューヨーク生まれ。ユダヤ人。コロラド大学で日本語専攻。87年来日し、ベルリッツの英語教師。コンピュータ会社に転職し、サンフランシスコに転勤。91年料理を学びはじめる。「メサ・グリル」「ルテス」プライベート・シェフを経て、無職。2002年結婚。2007年芦花公園にラーメン店を開店。


■関連書評■

a. 「調理場という戦場」斉須政雄
【私の評価】★★★★★

b. 「十皿の料理」斉須 政雄
【私の評価】★★★☆☆


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