「職場の「かんばん方式」」松井 順一
2009/05/15公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(86点)
■ホワイトカラーの世界に
トヨタ方式を取り入れようという一冊です。
労働者からは悪名?高いトヨタ方式を
事務所で働く人に適用するとどうなるのでしょうか。
■まず、やることは仕事の見える化です。
自分の作業をカードに書いて、
ホワイトボードなどに貼り付けることで、
各人の作業量、進捗状況、残りの仕事が
分かるようにするのです。
・作業を作業カードなどに書き出し、目に見えるようにすることで、
現在どのような作業が行われているのか、
どんな作業が残っているのかなどが誰でも分かるようになる(p84)
■仕事の見える化が定着したら、
次は、担当者間の負荷の平準化です。
仕事の質、量が見えてきますので、
担当者の負担を調整します。
■こうして「見える化」を定着化させるなかで、
仕事の標準化や、マルチスキル化、
能力のバラツキの平準化、
作業の一列待ち処理などの工夫を加えていきます。
これらは作業の内容により、
工夫していく必要があるようです。
・仕事のプロセスの標準化とは、
仕事をどのような手順で進めていくのかを、
共通のノウハウとして定義するものだ(p147)
・一列待ちでリスクに強い組織をつくる(p142)
■たぶんこの本の真価を評価できない人も
多いと思います。
普通の人には理解しにくいところが、
巨大な可能性を持っていることを暗示している
一冊だと思いました。
この本で自分のレベルを試してみてください。
本の評価としては、★4つとしました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・原理原則1:まずやる!
原理原則2:仕事の見える化
原理原則3:生産性の見える化
原理原則4:現地現物(p21)
・トヨタ流の最遅着手では
「これ以上着手を遅らせたら納期に間に合わない」
というレベルになるまで、作業には着手しない。・・・
子どもの夏休みの宿題は、早く始めてしまっても構わない。
夏休み中に宿題が変更になることはないからだ。
しかしビジネスの世界は違う(p152)
・仕事のできる人間を管理者にしても組織力は高まらない。
部下の能力を引き出し、
高める(改善する)能力を持つ者が管理者になることが
組織力を高めるもとになる。(p179)
▼引用は、この本からです。
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あおしd
「自分で模索しなさい」と言っている
こんな人づくりもある
やらされ感
【私の評価】★★★★☆(86点)
■著者経歴・・・松井 順一(まつい じゅんいち)
1961年生まれ。
アイシン精機にてABSなどの新製品開発に従事。
その後、社団法人中部産業連盟にて経営コンサルティングに従事。
トーマツコンサルティングにてTPSを事務・営業・開発に
適用したストア管理と改善塾の開発を行う。
2005年からコンサルソーシング株式会社代表取締役。
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