「職場の「かんばん方式」2 トヨタ式人づくり改善塾」松井 順一、石谷 慎悟

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職場の「かんばん方式」2 トヨタ式人づくり改善塾
【私の評価】★★★★★(92点)


■トヨタ式改善塾を行っている現場では、
 なにが起っているのか?


 この本では、システム開発部門、
 顧客サポート部門、総務・経理部門といった
 生産現場とは全く違った職場での
 トヨタ式改善活動の実際を見ることができます。


  ・必要なものをすぐに取り出せるように工夫するだけでも
   仕事の効率は上がりますよ(p114)


■この本を読んでわかることは、
 トヨタ方式と言われるカンバン、ストア管理、見える化は、
 あくまで手段にすぎないということです。


 目的は現場の改善ですので、
 その現場で働く人々が、自分で考え、
 自分の職場に合った方法を見つければよいのです。


■ただ、最終的な目的が、プロセス管理だとすれば、
 結果して各担当者の仕事の中身や量がわかるように、
 改善ボードに作業カードを貼り付けるといいのではないか?


 仕事にムダが多いようであれば、
 改善の提案を各人1個づつ出してみたり、
 ワークサンプリングをしてみるといいのではないか?


 それを決めるのは、
 職場の人々なのです。


■トヨタ方式というと、
 改善ボード、カンバン方式、マルチスキル化などを
 思い出しますが、
 本当のトヨタ方式とは、職場の人々が自分の手で
 仕事を改善していくことであるとわかりました。


 そして、実際の改善の現場では、
 失敗あり、ケンカあり、悩みありで、
 そうした試行錯誤があるからこそ、
 結果が出てくるのだと思いました。


■改善の現場がイメージできる良書だと
 思います。


 トヨタ方式はわかったけど、実際に職場でどうすればいいのか?
 と悩んでいる人に、非常に参考になる一冊だと
 思いましたので、
 本の評価としては、★5つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・やってみて考える改善スタイル(p38)


  ・コンサルタントは「同じ仕事には同じ見積もりを適用する
   ようにしてください」と言う。・・「そうでないと変化が
   見えない、というわけだな」と。(p101)


  ・マルチスキル化は、専門担当制に比べ、業務の習熟度が低くなり、
   品質においても生産性においても良くありません。・・・
   マルチスキル化は、この平準化課題を解決する上で、
   必要最低限の範囲で行わなくてはなりません。(p163)


▼引用は、この本からです。

職場の「かんばん方式」2 トヨタ式人づくり改善塾
松井順一/石谷慎吾
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【私の評価】★★★★★(92点)

■著者紹介・・・松井 順一(まつい じゅんいち)

 1961年生まれ。
 アイシン精機にてABSなどの新製品開発に従事。
 開発の仕組み作りと実践を行う。
 その後、(社)中部産業連盟にてトヨタ生産方式、品質管理等の
 経営コンサルティングに従事。
 トーマツコンサルティングにて事務・営業に適用した改善塾の
 コンサルティングプログラムの開発と実践を行う。
 2005年よりコンサルソーシング代表取締役。


■著者紹介・・・石谷 慎悟(いしたに しんご)

 1967年生まれ。
 沖テクノシステムズラボラトリにて制御・情報システムの
 設計・開発に従事。
 その後、監査法人トーマツ、トーマツコンサルティングにて
 トヨタ生産方式、業務設計などのコンサルティングに従事。
 2006年よりコンサルソーシング入社。


■関連書評■

a. 「職場の「かんばん方式」」松井 順一
【私の評価】★★★★☆

b. 「トヨタ流「改善力」の鍛え方」若松 義人
【私の評価】★★★★☆

c. 「御社のトヨタ生産方式は、なぜ、うまくいかないのか?」若井 吉樹
【私の評価】★★★★★

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