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「職場の「かんばん方式」トヨタ流改善術ストア管理」松井 順一

2007/01/12本のソムリエ メルマガ登録
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職場の「かんばん方式」トヨタ流改善術ストア管理


【私の評価】★★★★★(90点)


●以前より、トヨタ生産方式について
 注目してきましたが、トヨタ生産方式は、
 大量生産を目的とした工場で発展した考え方です。


 ではそれを、プロジェクトの管理、
 事務(ホワイトカラー)の管理に、
 どのように応用するのか?
 というのは私の課題の一つでした。


●なんと、本書には、それに対する
 「ひとつの答え」が書いてあります。


 この本では、「ストア管理」と言っていますが、
 仕事を2時間程度の作業単位で「作業カード」として
 書き出し、仕事を「見える化」するという手法です。


・組織の中で行われている作業は洗い出されて、一覧できるようになっている。その一覧になった作業について、組織としての優先度や重要度を判断し、決めるのである。(p89)


●毎朝、各自の手持ちの仕事を
 「作業カード」に書き出し、
 各メンバーに仕事を割り振ります。


 全員がグループ全体の仕事を把握したうえで、
 各メンバーに仕事を割り振るのです。
 これにより、情報共有と仕事の均平化が図られます。


・改善塾による改善展開活動では、現場巡回を毎週行う。その組織で行う作業を作業カードなどに書き出し、目に見えるようにすることで、現在どのような作業が行われているのか、どのような作業が残っているのかなどが誰でも分かるようになる。(p84)


●作業に入れば、
 作業カードを「作業中」のところに置き、
 作業が終われば、作業カードを「完了」の
 ところに移動させます。


 すべての作業は、「作業待ち」
 「本日作業」「作業中」「相手待ち」
 「完了」に分類され、
 一目でわかるようになっています。


●しかし、これを組織として導入するのは、
 かなりの抵抗があるでしょう。


 私個人の場合、毎朝、自分の仕事を手帳に書き出し、
 仕事の優先順位から順番を決め、
 その順番で仕事をしていきますので、
 あまり抵抗はありません。


 しかし、この本の方法はそれを、グループ全員に拡大し、
 全員に強制的に行わせるものであり、
 リーダーの決断が必要となるでしょう。


●この本においても、紹介している事例は、
 車でいえばF1のようなレーシングカーであり、
 普通の組織では、すぐに運用できないと言っています。


 まずは、簡単な自家用車の改造から
 入るのが良いということでしょう。


 その第一歩は、
 仕事の「見える化」のはずです。


・改善塾による改善展開活動では、現場巡回を毎週行う。職場に掲げてある改善ボードの前に巡回者が出向いて、そこで職場の改善リーダーやメンバーに改善状況の説明や自慢話をしてもらう。(p180)


●今後の改善の方向性が見えてきましたが、
 導入までには反発と苦労が見えています。


 「見える化」が注目されている今が
 チャンスだと思いますので、
 小さな改善から仕事に「見える化」を
 導入していきたいと思います。


 ホワイトカラーの生産性向上のための
 方向性を示す貴重な一冊だと思いますので、
 ★5つとしました。


この本で私が共感した名言

・改善したことが良いのか悪いのか分からないままにするな(p21)


・一列待ちでリスクに強い組織をつくる・・・一列待ちの最も身近な例を挙げるならば、銀行のATMや切符売り場などで最近よく行われている客の並び方だろう。(p142)


・作業カードは、できるだけ小さい単位でつくることをめざす。仕事の細分化を促し、そこから共通部分の作業と個別部分の作業を分け、共通部分については、他の者が容易に手伝えるようにストアの着手置き場に置くことで、どのような作業のニーズが大きいか分かるようにするためだ。(p148)


・かんばん総量・・・定期的な見直しを行い、需要に応じてかんばんの量を増減するなど総量をコントロールする必要がある(p156)


▼引用は、この本からです。

職場の「かんばん方式」トヨタ流改善術ストア管理
松井 順一
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【私の評価】★★★★★(90点)


著者紹介

 松井 順一・・・1961年生まれ。アイシン精機にて新製品開発に従事。開発の仕組みづくりと実践を行う。その後、中部産業連盟にてコンサルティングに従事。トーマツコンサルティングにてトヨタ生産方式、改善塾のコンサルティングを行う。2005年より、コンサルソーシング株式会社代表取締役。


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