「七田眞の人間学 いかに生きるか」七田 眞
2009/04/02公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
要約と感想レビュー
人こそ国の宝。人こそ国力の源泉である。このことを伝えてくれる一冊です。
昔、日本は、資源もお金もない、貧乏島国国家でした。私たちの祖先が、屋根のある家で、一日三食たべることができるきようになりたいと願い、日本人一人ひとりの活動の結果が現代社会を作ったのです。飢饉のあった昔から比べれば、すばらしい国家になったのではないでしょうか。
・最澄は「国の宝とは金銀財宝のことを言うのではない。職業が何であろうと、自分の持ち場を最高に思い、そこに真心を尽くす。そういう人が何人いるかが、国が豊かであるかどうかの物差しなのだ。一隅を照らす人たちこそが国の宝物だ。そういう人になろう」と言ったのです。(p3)
この本では、先人の言葉を多く引用して、これまで私たちの祖先が学んできた素晴らしい考え方、勉強方法を教えてくれます。学校の教科書ではあたりさわりのない物語が教えられているようですが、それ以外に人間としての教育方法を考えなくてはならないのかもしれません。
・四書五経のような良質の教科書を ひたすら音読させ、暗唱させる学習法が 取り入れられるべきです。(p101)
国がどうこう、教育委員会がどうこういっても、世の中は変わりません。最澄が言ったように、一人ひとりが自分にできることをやっていくしかないのでしょう。このように、ちょっと真面目一本の本ですが、何かをしたくなってくる一冊でもあり、じっくり考える機会を与えてくれる一冊と言えるでしょう。
本の評価としては★3つとしました。
この本で私が共感した名言
・スマイルズの言葉を紹介しておきましょう・・国の発展は、国民一人一人の勤勉さ、元気さ、誠実さによって決まるといってよい(p13)
・天命を知る・・・坂本龍馬は「世に生を得るは事を成すにあり」と言いました(p32)
・人のする仕事の値打ちがその人の値打ちです。だから良い仕事をしようとしなくてはなりません。人と同じような仕事をしていては値打ちがない。(p118)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★☆☆(77点)
目次
第1章 いかに生きるか
第2章 天はいつも見ていてくれる
第3章 いかに学ぶか
第4章 人はだれでも成功できる
第5章 仁と愛の人になる
第6章 スーパーエリートのつくり方
付録『論語』名言集
著者経歴
七田眞(しちだ まこと)・・・1929年 - 2009年。日本の教育研究家、七田式教育の教育者。七田式創始者。しちだ・教育研究所会長。七田チャイルドアカデミー校長。七田式教育を実践している教室は全国で450。
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