「上司はなぜ部下が辞めるまで気づかないのか?」松本 順一
2008/09/15公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(89点)
要約と感想レビュー
■魚屋さんが、30年連続増収増益。
さらに、東証二部上場と聞くと、
「すごいなこれは」と思います。
この躍進の秘密は、
魚屋の人材育成の仕組みにあります。
魚屋の人材育成のポイントは、
評価の明確化と、
絶対評価の組み合わせです。
普通の企業は、相対評価で、
評価基準もあいまいですから、
かなり異なった仕組みでしょう。
・課題をもうけて、魚の種類やさばき方で難易度を決めて、「これができたら、昇給する」というような指針を定めればいい(p75)
■評価基準については、
通常、店舗別の売上高、利益などが
指標とされるようですが、
魚屋では、顧客一人当たりの
販売個数を指標にしています。
一人当たりとすることで、店舗の大きさ、
店舗の立地などのハンデをな
くすようにしているのです。
■こうしたより公正な評価基準と、
目標達成を基準とした明確な評価で、
従業員にワクワク仕事をさせることに
成功した結果が、30年連続増収増益と
なったようです。
日本の会社にありがちな精神的な頑張りを
排除した仕組み化が印象的でした。
具体的事例がやや少なかったのは、
詳しくはコンサルティングしましょう
ということなのでしょうか?
本の評価としては★4つとしました。
この本で私が共感した名言
・どんな経緯で出た結果なのか、そのプロセスに注目・・・一つひとつきちんとクリアしてワクワクしながら3年でモノにする方法を示唆、伝授する(p51)
・モデルケースは必ず社員の中から選んでください。そして、その社員のどこが優秀なのか?を細かく具体的に分析します。(p102)
・「分からない」を分析して解決に導くことこそが、上司の果たすべき仕事です。(p35)
・朝礼の最後には社員がワクワクできるような、「いい話」を持ってきて、必ずよい気分で締めくくるようにする(p146)
▼引用は、この本からです。
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【私の評価】★★★★☆(89点)
著者経歴
松本 順一(まつもと じゅんいち)・・・1956年生まれ。大学3年生より魚力でアルバイト。大学院を中退し、社長の参謀として労働環境改善に努める。週休二日、残業なしの勤務体系を実現。社員の成長を定量化する仕組みを構築。30年連続増収増益。東証二部上場。現在は、(株)多摩研の代表取締役。人事コンサルタント。
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