「イギリス人はおかしい」高尾 慶子
2008/09/13公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★☆☆(79点)
■英国の上流階級のハウスキーバーとして
働いた高尾さんが、英国の真実の姿を教えてくれる一冊です。
やはり、実際に暮らして、
働いて、英国人と交際しなければ、
本当の国家の姿を理解することはできないのでしょう。
■印象的なのは、英国の階級です。
上流階級、中流階級、労働者階級とあるようですが、
この本では上流階級の生活を知ることができます。
広い家に使用人がいて、料理は料理人が作る、服はブランド、
車はBMW、昼はビデオを見て、夜はクラブで遊ぶ。
これで楽しいのでしょうかね?
・スコット氏は他の英国人同様、「家は城だ」という
考えの持ち主で、家にはとことんこだわるが、
着る物には無頓着だ。(p12)
■この本が面白いのは、
高尾さんが面白いからです。
英語を話せる日本人として、お金持ちの家を
仕切っているところは素敵でした。
まさに楽しいエッセイで、
プラス英国での生活も知ることができますので、
星の評価は★3つとしました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・エンジニアは携帯電話で呼び出され、普通、
「I'll come as soon as possible.(できるだけ早く行きます)」
というが、すぐ来たためしがない。(p38)
・平均的な英国人は潜在を入れたプラスティックのボールか
流しで食器を洗い、真水ですすがず、いきなりティータオルで
拭くのだ。・・・どこの家でもこうだったので度肝をぬかれた(p87)
・英国と、ロシア、インドはよく似ている。
この三国は軍事費には金を使うが、国民の生活は
じつに時代遅れのなかにある。(p201)
▼引用は、この本からです。
文藝春秋
売り上げランキング: 14355
マークスさんとは逆の視点
面白かった!
正確でしっかりした観点
生活者が看破する英国というシステム・・・
■著者経歴・・・高尾 慶子(たかお けいこ)
─────────────────
■関連書評■
a. 「遥かなるケンブリッジ」藤原 正彦
【私の評価】★★★★★
b. 「万国「家計簿」博覧会」根岸 康雄
【私の評価】★★★★☆
読んでいただきありがとうございました!
この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングに投票する
メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」 42,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。 >>バックナンバー |
配信には『まぐまぐ』を使用しております。 |
お気に入りに追加|本のソムリエ公式サイト|発行者の日記
>平均的な英国人は潜在を入れたプラスティックのボール
の”潜在”は”洗剤”ですね。