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「ダイエットやめたらヤセちゃった」夏目 祭子

2008/04/15公開 更新
本のソムリエ
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ダイエットやめたらヤセちゃった―アンチダイエット・スリミングの魔法 (sai books)

【私の評価】★★★★☆(83点)


■女性がよく買うものの一つに
 ダイエット食品があります。


 "これを食べるだけでやせられる。"

 こう言われると、思わず買ってしまう
 気持ちもわかります。


 ・ニセ体験談でニセ写真であっても、
  "本当であって欲しい"という
  欲望の強さのあまりに両目をつぶって、
  自分から術にハマりに行ってしまう
  ・・・ダイエット法にダマされ続ける
  女性の心理は、結婚詐欺の
  被害者に似ています。(p155)


■こうしたダイエット商品のほとんどを経験した著者が、
 最終的に到着した結論があります。


 その結論とは、
 ( 普通に食べればよい )
 ということです。


 ・思いきり減食するのではなく、
  ただ、普通に食べればいい、
  ということです。その時、
  体が要求するだけのものを、
  当たり前に食べていけばいい。(p84)


■つまり、人間の体は自然とバランスを取るようになっており、
 食べ過ぎの人の体は、それ消化し、
 燃焼できる体質に変わろうとし、
 食べなければ食べなくても生きていける
 体になろうとするのです。


 もし、極端なダイエットをすると、
 体はできるだけ栄養を体に溜め込もうとします。


 ダイエットしても、すぐにリバウンドして体重が
 元に戻ってしまうことも自然なことなのです。


 ・ダイエットなるものの実体は、
 「飢餓にも耐えるヤセにくい
  体質を、特に養成するためのトレーニング」
  だということがわかるでしょう。(p54)


■精神的に満たされない人が、
 食べることでストレスを解消したり
 することがあるでしょう。


 また、残さず食べなくてはならないという習慣から
 食べ過ぎてしまう人もいるでしょう。


 そうした人にとっては、極端なダイエットではなく、
 ちょうどよい量の食事をすることが大切なわけです。


 ・「食べたくない時は、食べない」が
  体調調整の秘訣でもあります。
  要は、習慣で食べずに、その時々の
  新鮮な欲求に従うのが肝要です(p171)


■この本が売れていれば、
 拒食症で亡くなる人も減るのではないか
 と思いました。


 売るならタイトル名は
 「まだダイエットはするな!」とかが、
 良いかもしれませんね。


 ダイエット食品関係者を敵に回す一冊ということで、
 ★4つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・ハイマンナンを嬉々として宣伝していたモデル嬢の、
  しかも太っているほうでなくヤセているほうが
  拒食症で亡くなり、
  アメリカでは人気兄弟デュオ、
  カーペンターズの片割れだった
  カレンがやはり拒食症で死亡(p28)


 ・単品ダイエットの正体というのは、
  「低カロリー状態を安易に作り出すための方便」
  なんです。(p116)


 ・この状態を改善するには、
  1 満たされていなかった「体の栄養」と「心の栄養」
  2 不足していた「体の動き」と「心の動き」
  とを充分に与えていくことが必要(p87)


 ・「体調」を整えれば「体型」がついてくる(p191)


 ・部分太りの原因を挙げておくと、
  「その部分の筋肉をナマけさせる癖がついている」
  からだとも言えます。(p198)


▼引用は、この本からです。  
ダイエットやめたらヤセちゃった―アンチダイエット・スリミングの魔法 (sai books)
夏目 祭子
彩雲出版
売り上げランキング: 11297
おすすめ度の平均: 4.5
5 この理論は本物です!!
5 救われた。女性は特に!
3 うん。
2 どうなんかな
5 運命の一冊、涙が出ました

【私の評価】★★★★☆(83点)


■著者経歴・・・夏目 祭子(なつめ まつりこ)

 1964年生まれ。大学卒業後、コピーライター、生保レディ、
 編集記者などを経てフリーのライターとなる。
 1999年「ダイエット破り!」を執筆。
 正しいダイエットについて情報発信している。


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