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「夢を実現する戦略ノート」ジョン・マックスウェル

2008/03/19公開 更新
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夢を実現する戦略ノート


【私の評価】★★★☆☆(73点)


要約と感想レビュー

成功の定義

地味な一冊ですが、最初に( 成功 )の定義が出てくるところが、ただものではない感じを予感させます。やはり、( 成功 )の定義としては、自分の使命を自覚し、自分を活用していくことでしょう。


ちなみに、著者の成功の定義は、1 自分の人生の目的を知り、2 潜在能力を最大限に発揮するために成長し、3 人のためになるような種をまくことです。こうした自分の使命を達成するためには、自分の成長が欠かせません。成長する方法としては、やはり本との出会い、人との出会いでしょう。


・今の自分と五年後の自分の違いは、その間に読む本とつき合う相手によって決まる。(p86)

周りの人を見抜く

人が成長してくると、まわりの人は、親切に邪魔しようとします。特に、あなたの能力がずばぬけてすごい場合には、普通の人からは徹底して否定されるでしょう。あなたの能力が、ずばぬけて低いケースもありますが、本来優秀な人は、まわりの人を邪魔しようとするはずがないのです。


だから、周りの人を見抜く必要があるのです。相手との人間関係が築かれる前に人を動かそうとするのは間違いです。お互いに夢を語り合い、これまでどのような旅をしてきたかを聞き、動機は何か、どういう長所や欠点があるか、どういう性格かを知ことから始めなくてはならないのです。


・『そういうやり方は良くない』・・『君は突拍子もないことをする』と言う人たちの言葉に耳を貸してはいけない。ミケランジェロがシスティナ礼拝堂の(天井ではなく)床に絵を描いていたなら、きっととうの昔に盗難に遭っていたことだろう(劇作家ニール・サイモン)(p89)


人を育てる

自分が成長する段階の次は、人を育てる段階に入ります。自分が成長するだけでは、自分だけで終わってしまいますので、その学んだことを伝承していく必要があるのです。この人を育てるという壁を突破した人が、( 偉大 )と言われることになるのでしょう。


例えば、父親という立場であれば、子どもに読書の習慣をつけさせることも大事でしょう。著者の場合は、毎日、父親が選んでくれた本を三十分間読むように言われたという。そして、はじめて運転免許を取った時は、「、出かける時は必ず本を持っていけ。車が渋滞につかまったら、本を読んで自分を磨け」と言われたという。


引用の多い本でしたが、ポイントを押さえている良書だと思います。★3つとしました。


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この本で私が共感した名言

・私自身は「自分が充実感を味わっているか」が、成功、不成功を分ける大きな尺度だと思っている。(齋藤孝)(p12)


・この世で偉大とされることは、われわれがどこにいるかではなく、むしろどの方向に向かっているかということに関係している。(医師、詩人オリバー・ウェンデル・ホームズ)(p48)


・一つのテーマについて一日に一時間ずつ時間を使い、それを五年間続ければ、その人はその分野のエキスーパートになれるだろう」という言葉に基づいたものだ。(p135)


・自分にできないことにかまけて、できることをおろそかにするな(元UCLAバスケットボールチームの監督ジョン・ウッデン)(p158)


・ここで一つ秘密を打ち明けよう。これを知っていれば、必ず人をうまく導くことができる。それは、「決して一人で仕事をしない」ことだ。(p217)


▼引用は、この本からです。
夢を実現する戦略ノート
ジョン・C.マクスウェル 齋藤 孝
三笠書房
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【私の評価】★★★☆☆(73点)


目次

1章 必ず頭角を現わす人の「人生戦略」とは?―まずは成功の"三大鉄則"を頭にたたき込む
2章 自分の力を効率よく活かす「集中力」―エネルギーは"ピンポイント"で注ぐ
3章 不可能を可能にする「突破力」―これが「信念の魔術」の使い方
4章 成果が倍増する「段取り力」―人生にリハーサルはない。この戦略ノートをまねろ
5章 常に前進する人の「進化力」―成長が加速する「習慣」を持つ
6章 新局面を切り開く「失敗力」―プレッシャーを「結果」につなげる法
7章 快進撃を続けるための「洞察力」―この"成功標識"を見逃すな
8章 自分の器を大きくする「指導力」―「次の時代」をつくる情熱を持て



著者経歴

ジョン・マックスウェル・・・1947年生まれ。リーダーシップ論の権威。1985年、企業や組織のリーダー育成、ビジネスマンの能力開発を手がける「インジョイ・グループ」を創設する。講演会、セミナーを各地で開催している。


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