「鷲の人、龍の人、桜の人 米中日のビジネス行動原理」キャメル・ヤマモト
2008/01/15公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(90点)
■上海駐在、米国駐在を経験したコンサルタントの
中国人と米国人、そして日本人のビジネス文化を
説明してくれる一冊です。
実際に駐在された経験があることから、
実例が多く、わかりやすい一冊となっています。
・三つのキャリア観
アメリカ人の「アップ・オア・アウト」
中国人の「リスク分散」
日本人の「職人染色」(p110)
■特に中国については、
近年重要度が高まっていますので、
今、中国関係の仕事をしていない人でも、
中国文化の予習として最適な一冊でしょう。
(実際には経験してみないと、
なかなか実感がわかないものです)
・「中国人は、一日中面接をして、いい仲間を選ぼうとしているのですよ」
というのが、僕に中国のことを
いろいろ教えてくれる日本人の指摘です(p140)
■カザフスタンはどちらかといえば、中国に近いかな~と
思いながら読み進めました。
日本の和の強さを強化したうえで、
アメリカと中国の良さを取り入れていくという戦略に
賛成なので★5つとしました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・アメリカ人は基準を世界に売り込む天才(p23)
・中国社会とは、「個人とその仲間たち」が
単位となっている社会で、
その仲間サークルのことを
圏子(チュエンツ)とよびます。(p35)
・中国では上から下まで、
規則より「関係」がものをいう(p39)
・ある中国人は、「日本人は、一人なら蛇だが10人なら龍になる。
中国人は、一人だと龍だが10人いると蛇になる」といって(p52)
・ほんとうに使える日本(人)の強みは何か、
といつも考えている僕の目から見ると、
人の力の和をもって結集する「場」が、
もっとも現実的な強みです。(p55)
・相手は百戦錬磨の中国商人ですから、
「こっちは売らなくても全然困らない。
ほかにもたくさん買いたい人がいる」
といった顔をしています(嘘です)(p95)
・「アメリカ人的な基準設定力」と
「中国人的な関係構築力」を使って、
日本人の強みをもっと生かす(p203)
▼引用は、この本からです。
集英社 (2007/02)
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鮮やかな三国比較論
ステレオタイプ化されたアメリカ、中国、日本人
【私の評価】★★★★★(90点)
■著者経歴・・・キャメル・ヤマモト
本名:山本 成一。1956年生まれ。外務省入省。90年退職。
その後、人材・組織コンサルタントとなり、シリコンバレー、
上海駐在を経て、東京駐在。著書多数。
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