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「続・続 こんな幹部は辞表を書け―幹部7つの大罪」畠山 芳雄

2007/08/21公開 更新
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【私の評価】★★★☆☆(70点)


●30年前の経営本です。
 内容的には、幹部こそが経営の革新を進めなくては
 ならないというものです。


 そのため、問題を放置しておく幹部、
 部下を注意しない幹部を痛烈批判していますが、
 30年前から、職場の問題は変わらないようです。


・幹部の価値は、日常業務を維持することではなく、担当部門の「構造改革」をやり、みんなの頭と仕事を改革して、具体的な形で利益を生み出すことで決まる。(p36)


●業務革新の手法については、体系的な解説はなく
 4つの例を示すだけで、精神論が中心となっています。


 考える⇒実行する⇒根気よく続ける
 当たり前ではありますが、難しいことですね。


・1 他社よりも早く、"こういうことが必要だな"と気づく。
 2 気づいたことを、考えているだけでなく具体的に実行に移す。
 3 一度始めたことを根気よく継続し、その成果が出るまで積みあげる(p61)


●私がこの本を取り上げたのは、
 30年前に、優良企業の例として、
 ホンダ、トーヨーサッシ、
 グリコを紹介していることです。


 30年後の現在も、これら企業が
 強い企業として残っていることを考えれば、
 著者の眼力がわかるというものでしょう。


●今も昔も職場は変わらないんだな~と
 思わせてくれる一冊です。


 課長以上の管理職にお薦めとして、
 ぎりぎり★3つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・自分がいま、この会社を辞めたら、会社の損益計算書上の利益は増えるだろうか。それとも、減るだろうか。(p17)


・業種がちがえば、経営のツボというか、全体的にみた力の入れどころがちがう・・・だから、ちがう業種の会社をやるときには、はじめにあらゆる先入観を捨て、親会社でのやり方をいちど忘れる。(p91)


・事業要員としての勉強をしようと思ったら、まず一度再建を経験するのがいちばんの早道である。(p129)


▼引用は、この本からです。

【私の評価】★★★☆☆(70点)


■著者経歴・・・畠山 芳雄(はたけやま よしお)

 1924年生まれ。
 日本能率協会理事長(当時)。著書多数。


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