「外資系トップの仕事力」ISSコンサルティング
2007/05/30公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(86点)
●人との出会いは貴重なものですが、
この本では一度に外資系社長12名の
話を聞くことができます。
こうしてみてみると、
上昇志向、自信、積極性、勤勉、実力志向など
共通点があるように感じました。
・副社長になりたいとか、たくさん給料が欲しいとか、
そういうことを考えたことはまったくないですね。・・・
どれだけ自分の潜在力を試せるか、ということなんです。
(藤森 義明)(p172)
●本人の能力が高いのは当然ですが、
成長する段階で、人から助言を受けている人が
少なからずいるようです。
どのような先輩、同僚と一緒に
仕事をしたのかということも
その人の運命を変える力を持っているのでしょう。
・就職の時、父親がひとつだけ僕に言った言葉を
今も覚えています。
天下国家のための仕事を、
社会のために役立つことをしろ、と。
(安田 雄典)(p180)
●また、彼らの共通点は、
結果を出し続けているという点。
その職場を学ぶ⇒課題に取り組む⇒
結果を出す⇒昇進する
という流れを作っているようです。
・結果の出し方もわかってきました。
たとえば、「六・十二・六の法則」。
職場を移ると、最初の六ヶ月はまず覚える。
次の十二ヶ月でそれをマスターして、
変える必要があるところは変える。
そして最後の六ヶ月でドーンと結果を出すんです。
これでちょうど二年。(脇若 英治)(p239)
●MBA取得者ばかりなのが気になりましたが、
この人たちは違うな、
と思わせてくれる人選でした。
トップになるには何か必然性があるはずです。
それを感じ取りたい人にお勧めします。
貴重なインタビュー集ということで、★4つとしました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・部下にできないことがあったとき、
黙っている経営者もいるかもしれません。
でも僕は聞きます。
どうしてできなかったのかと。
それを明確にしないと、
「思い」は出てこないと思うからです・・・
ケンカをしない仲良し集団はダメです。(関口康)(p70)
・二十代はとことん勉強、三十代は自分のスタイルをつくる。
四十代で勝負をかけて結果を出し、
五十代で組織を任される。
十年スパンで、そんな目標を立てていました。
(山中 信義)(p204)
・私は在オランダ日本大使館に行くことになるんです。・・・
官庁型の縦割り組織の弊害というのは、
ちょっとショックでしてね。
みんなはいいことを言うんですが、
組織になるとおかしくなる。
こりゃ日本ってヤバイ、と思った。(柴田 励司)(p30)
▼引用は、この本からです。
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プロ意識
たまに、ガツンと頭を殴られることもしないと、ね?
【私の評価】★★★★☆(86点)
■著者経歴・・・ISSコンサルティング
経営者、スペシャリストの紹介に特化した人材紹介会社。
クライアントの98%が外資系企業。
米国ロサンジェルスにもオフィスを持つ。
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