「イッセー尾形の人生コーチング」朝山実,森田雄三
2007/04/27公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
●「インセー尾形のつくり方」という
ワークショップがあるらしい。
その内容は、四日間の稽古だけで、
素人に有料の舞台に立ってもらおうというものです。
(実際に公演してもらう!!)
●そもそも、イッセー尾形さんの舞台は、
何もない舞台で演じる一人舞台。
声を出すパントマイムのようなものでしょうか。
それを素人にやらせようとする稽古のなかで、
参加した人々はさまざまなことを
学ぶことができるというのです。
●イッセー尾形さんの舞台は、
人の動きを精密に再現して、
観客に想像をふくらましてもらう舞台です。
つまり、イッセー尾形になるためには、
人の動きを観察し、
それを再現することが求められるのです。
まずここで、
「形から入る」という学びがあります。
・私たちは、自分を変えたいと考えたときに、
まずは内面から変えようとしがちです。・・・
姿勢ひとつ、動作ひとつで、
他人に与えるイメージは変わるのです・・・
カタチから変えるべきなのでしょう。(p61)
●そして、素人が稽古をすると、
素人がゆえに、何も言えずに固まってしまったり、
真っ赤になってレロレロになってしまう人もいます。
でも、それはそれでいいんだよ。
そこをちょっと乗り越えると、
また、良くなるんだよ
という学びが生まれます。
・いまは恥ずかしくて声がでない。
ただのそれだけのことでしょう。
逆に言うと、そのことさえ乗り越えたら
何でもできてしまうということ。
ねっ、すごいじゃない(p172)
●実際、ワークショップに参加してみないと
伝わらない雰囲気を、
よく伝えていると思います。
人生のコツを伝える舞台の稽古。
稽古を見てみたいと感じながら★3つとしました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・人に話を聞いてもらうためには、人とは違うこと、
人が言わないことを探さないといけない・・・
自分が知っている『変わった他人』のことを
話せばいい(p27)
・思うようにいかないことがある度に自分の「人格」の問題だと
考え込んでしまっては、何の改善ももたらしません。
能力や技術的な側面と「自分」を分けて考えることができると
日常生活は身軽になれるのではないでしょうか。(p100)
・何をやっているのか、全体の様子が飲み込めるまでは、
とりあえず何かをしようとしないでほしい。
すぐには理解しなくてもいいので、
とにかく見ていてください。(p141)
・皆さんは努力を怠ってきた人たちだ・・・
だからって、いまさら努力しろと言うんじゃない。
自分は努力してこなかったという、
そこは認めましょうよということ(p117)
▼引用は、この本からです。
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漢方薬のような自己啓発書
でも本当にこうなんです
【私の評価】★★★☆☆(77点)
■著者経歴・・・朝山 実(あさやま じつ)
1956年生まれ。ルポライター。
地質調査員、書店員などを経て、ライターとなる。
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