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「間の取れる人 間抜けな人 人づき合いが楽になる」森田 雄三

2010/10/29公開 更新
本のソムリエ
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間の取れる人 間抜けな人 人づき合いが楽になる (祥伝社新書)

【私の評価】★★★☆☆(71点)


■人と話をするとき、
 本当のことを言ってはいけない。


 相手は、相談しているのではなく、
 ただ、話をきいてもらいたいだけ
 なんていうことがある。


 この本では、そうした人との
 付き合い方や、会話についての
 考察である。


・話し方の勉強をするよりも、
 「間」に腰を据える訓練をするほうが、
 会話がうまくなるし、人をひきつける近道だ。(p42)


■話の中で、「間」が大切とはよく言われる。


 「間」を取って、相手が何を話はじめるか
 様子を見る。


 自分の話は、基本的に相手は興味が
 ないのだから。


 そうしたことを押してれくる一冊です。


━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・コミュニケーションは「真実」を伝えあうことではなく、
 「真実らしいこと」が重要。
 話す内容が「真実の追求ではない」というお互いの了解こそが、
 コミュニケーションの基本。(p21)


「自分の話」を面白おかしく話せるのは、
 プロの芸人だけ
(p49)


・生意気ざかりのそのころ、敬愛する老婦人に
 歌舞伎座によく連れていってもらった。
 「寝ててもいいわよ」と、言われたことがある。
 見せ場になると「芝居が起こしてくれるから」だって。(p111)


・夏目漱石が「イチャツキの世界」を輸入したのかもしれない・・・
 幕末から40年しかたっていない漱石の小説の当時は、
 結婚は親が決めることというのが当然で、
 一部の西洋を学んだ人以外には「恋愛」の概念すら
 なかったのではないだろうか。(p149)


【私の評価】★★★☆☆(71点)


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