「問題解決ファシリテーター」堀 公俊
2006/12/07公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
要約と感想レビュー
昔から会社では会議があったわけで、その会議をうまくまとめる技術がファシリテーションとしてまとめられているのは素晴らしいと思います。会議はほっておくと、分散したり、あっちに行ったり、ぐちゃぐちゃになったり、結論がでなかったりするものです。
そうしたときに、論点を明確にして、参加者のホンネを出させ、整理していくのがファシリテーターの役目なのでしょう。例えば、ファシリテーターが「似たものをひと固まりにする(組織化)」「固まり同士を分ける(分類化)」を行い、話し合いをリードするのです。
・トップの影武者として組織を動かすのが参謀の務めではなく、組織の潜在力を引き出し問題解決を促進させるのが、本来の姿なのである。(p1)
本書では、半分が技術論、半分がエクササイズ(具体例)となっており、エクササイズ(具体例)があることで、こういう場面で使えるな!と理解できる内容になっています。より高い視点で見る、プロセスで見てみる、事実と意見をわける、対立の原因を明らかにする・・・こうした技術が、その場面場面で適切に使えるようになれば、素晴らしいと思いませんか?
一度読んだだけではとても身につけることができないくらい充実した一冊です。本で学びながら、実践で学ぶ。それを繰り返しながら、より良い会議ができるようにしたいものです。何度も読み返したい本でしたので、★3つとしました。
この本で私が共感した名言
・論点の優先順位を決めていこう。その際に次の三つの留意点がある。
ポイント1:一度にひとつのことしか議論しない。
ポイント2:目的達成までのプロセスをイメージして論点を並べる。
ポイント3:論点の優先順位を固定して考えない。(p102)
・改革派と抵抗派・・・改革派も抵抗派も主張する方向は違うものの、ともに組織の存続と発展を願う同志であることを気づかせるようにしていきたい。そのためには、お互いの目的は何なのかをあらためて問い、一致できる上位目標を見つけさせることである。(p199)
▼引用は、この本からです。
東洋経済新報社
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
目次
第1章 知識編:問題解決とファシリテーションの技術
第2章 技術編:ファシリテーションを構成するスキル
第3章 応用編:ファシリテーションを支援するツール
第4章 実践編:ファシリテーションの現場から学ぶ
著者経歴
堀 公俊(ほり きみとし)・・・1960年生まれ。組織コンサルタント、日本ファシリテーション協会会長。1984年より精密機器メーカーにて経営企画やマーケティングに従事。1995年より「日本ファシリテーション協会」を設立。
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