「チーム・ファシリテーション 最強の組織をつくる12のステップ」堀 公俊
2015/01/03公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(68点)
要約と感想レビュー
チームの力を結集するためには、やはり話し合いをするのが大切です。話し合うことで、価値観を共有し、完全とはいわないまでも、納得した結論を導きだす。そうすることで、組織は動くのです。まず話し合いで行うのは、段取りや狙いや流れを共有します。そして大切なのが、集まった人間同士の関係づくりです。関係ができていないと、「これはウチでは無理」「そちらでやるのが筋だ」と関係部署間で押しつけ合いが始まるのです。
最悪なのは、気弱な人が「仕方ない、ウチの山田君にやらせましょう」と安請け合いするか、痛み分けとばかり、それぞれから人を出し合って形だけのプロジェクトを立ち上げることでしょう。著者は議論がまとまらないとき、「人は悪くない、関係が悪いんだ」と考えるそうです。そう考えて話し合ってみると、価値観は一致しないけれど、尊重しあうことはできるらしいのです。つまり、価値観を巡る話し合いが折り合うことはありませんが、相手の話を聞き、その背景を理解すれば落とし所が見えてくるらしいのです。
また、大切なのが透明性です。例えば、幕末に日本各地で憂国の志士達が立ち上がったのも、黒船への対応に困った徳川幕府が、情報公開をして諸藩の大名に意見を求めたのが発端だという。つまり、参加者への正しい情報提供と、参加者への参加の期待が参加者の責任感を生むのです。
人は、理解と納得がないと動きません。理解と納得して人に動いてもらうためにも、話し合いは必須なのです。掘さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・変わるキッカケを与えるために、半年で大きく変わった店を見学するように、店長に伝えました。(p35)
・ビジョンは単なる絵空事ではなりません・・・借り物の言葉では奮起しない(p118)
・問題解決型アプローチ
目標達成型アプローチ
対立解消型アプローチ
構造変革型アプローチ(p151)
・困難辛苦を乗り越え、チームが期待される成果を上げたなら・・・チームの手柄を広く周囲に知らしめて、一緒に祝ってあげます(p227)
朝日新聞出版
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【私の評価】★★☆☆☆(68点)
目次
プロローグ 人と人が響き合うチームを目指して
第1ステージ 関係性を高める「会話」に火をつける
第2ステージ 意味を共有する「対話」を巻き起こす
第3ステージ 行動を変革する「議論」を繰り広げる
第4ステージ 学習を促進する「省察」を深め合う
エピローグ 自律型チームの新しいリーダー像
著者経歴
堀 公俊(ほり きみとし)・・・1960年生まれ。組織コンサルタント、日本ファシリテーション協会会長。1984年より精密機器メーカーにて経営企画やマーケティングに従事。1995年より「日本ファシリテーション協会」を設立。
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