「脳と心の洗い方~「なりたい自分」になれるプライミングの技術」苫米地 英人
2006/08/24公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
要約と感想レビュー
『なりたい自分になる』ということは、まさに成功といえるでしょう。この本では、自己洗脳によって『なりたい自分になる』方法が書かれてあります。その方法は、なりたい自分のイメージをかぎりなく確信にまで強化することです。
本書では、「大いなる勘違い」という表現を使っています。自分のイメージを強化する手法では、二つ印象に残りました。ひとつは、イメージと現実を結びつけるという手法です。
たとえば、テニスで優勝するイメージを強化するためには、「優勝のとき、今はいているシューズをはいていこう」と考えるのです。
・「一部上場したときは今着ているこの服を着よう」(p130)
もう一つは、過去の成功体験をモノに貼り付ける方法です。
たとえば、この絵具を使ったときスキー大会で優勝したとして、この絵具を使うと彼女と付き合いはじめたときのうれしい気持ちが思い出されるように、絵具と成功体験を結び付けるのです。そして、そうした結びつけが強固になった段階で、その絵具を使って『なりたい自分』のイメージを描くのです。
つまり、その絵具を使って『なりたい自分』のイメージを描くことで""なりたい自分のイメージ"="気持ちのいい成功体験"となりイメージが強化されるわけです。
ある人が、人を育成するためには成功体験を繰り返し経験させるとよいと言っていましたが、成功体験があれば、容易に成功イメージを繰り返しイメージできるということなのです。
ポイントが分散されて、わかりにくいところがある本ですが、イメージ強化の手法は使えそうなので★2つとしました。
この本で私が共感した名言
・映画、テレビ、報道、連ドラにCM、すべてが洗脳技術になりえます・・・メディアを通すと、トランス状態になりやすいのです(p49)
・実際に報道されるものというのは記者が手に入れた記事のほんの数パーセントにすぎません。そこで、見せないという洗脳が報道というレベルで自然と行われています。(p58)
・占い師を例に出せばわかりますが、成功している占い師というのは、「脅し屋」です。「あなたの墓はとんでもないです」といって墓石を売りつける人が多いのです。脅しがうまいわけです。伝統的な催眠術では驚愕法といわれていますが、強烈なトランスになります。(p90)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★☆☆☆(67点)
目次
プロローグ 「なりたい自分」に変わる危険で強力な技術とは
第1章 あなたの思考パターンはオリジナルか?―本物の現実を見る方法
第2章 いたるところにある洗脳―本物の情報を見分ける方法
第3章 「なりたい自分」になるために知っておくべき四つのこと―「脳」「心」「身体」の仕組み
第4章 「なりたい自分」を現実化する方法―アンカーとトリガー
第5章 トマベチ流「なりたい自分」になれるトレーニングプログラム―絵の具とパレット
終章 現実世界から目覚めよう!
著者経歴
苫米地 英人(とまべち ひでと)・・・1959年生まれ。三菱地所を経て、イェール大学大学院に留学。人工知能の父といわれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人口知能研究所を経て、カーネギーメロン大学大学院で音声通訳システムを開発。徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長などを歴任。ドクター苫米地ワークス代表。コグニティブリサーチラボCEO。
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