「横浜ゴールドラッシュ」北原 照久
2006/06/06公開 更新

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【私の評価】★★★☆☆(78点)
要約と感想レビュー
遊ぶことが大好きな北原 照久少年は、小学校のときは、通信簿の体育が5であとはすべて1という落ちこぼれでした。中学校で進学校に進んだこともあり、さらに成績は低迷。
白紙の解答用紙を提出したり、窓ガラスを割ったりするなど、不良少年となってしまいます。なんとか入学した高校で、北原少年は、沢辺利夫先生と出会います。
あるとき試験で60点を取った北原少年に沢辺先生は、「すごいな、北原。お前、スポーツもできるし、ちょっとやれば勉強もできるじゃないか」と声をかけてくれました。北原少年はそれがうれしかった。
それから、北原少年は猛勉強を開始し、なんと学年トップ、卒業時には総代を務めることになったのです。大学に入学した北原少年は、オーストラリアにスキー留学し、そこで、古いものを大切にする文化に接し、コレクターとなるきっかけをつかみます。
・オーストリアのインスブルック・・・ふだんの生活では、古いものをとても大切にしていた。家具などは百年以上も昔のものを手入れし、大事に使いつづけていた。(p115)
たった一言で人は変わるんですね。
北原さんの自伝的な本は、ほとんど読んでいる私ですが、この本がいちばんまとまっているように感じました。★3つとします。
この本で私が共感した名言
・「たかがおもちゃに・・・」とか、「いい大人がおもちゃのコレクションなんて」という風評が聞こえてこないとも限らず、正直いってその怖さもあった。(p38)
・コレクターの心得・・・「自分が欲しいと思ったものは、たとえ他人がどういう評価を下そうとも、絶対に手に入れるべき」(p122)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★☆☆(78点)
著者経歴
北原 照久(きたはら てるひさ)・・・1948年生まれ。トイズ代表取締役。横浜ブリキのおもちゃ博物館、機械じかけのおもちゃ館、箱根おもちゃ博物館、北原コレクション館長。オーストリアへのスキー留学で、古いものへの愛着を持ち、個人で骨董品を集め始める。おもちゃの博物館を作りたいとの一念で36歳で独立を決断。ブリキのおもちゃコレクションの第一人者として世界的に知られる。
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