「仕事の哲学」P.F.ドラッカー
2006/06/05公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
要約と感想レビュー
ドラッカーといえば、マネジメントという言葉を世に広めた人であり、良い経営の手法の観察者として鋭い目を持っていると思います。
本書は2003年にドラッカー氏の依頼により名言集としてまとめられたものであり、2005年に氏が亡くなったことを考えればドラッカーの思想のまとめともいえるものでしょう。
・成果をあげるには、自らの果たすべき貢献を考えなければならない。手元の仕事から顔をあげ、目標に目を向ける。組織の成果に影響を与える貢献は何かを問う。そして責任を中心に据える。「経営者の条件」(p45)
ただ、名言集であるがゆえに、断片的な思想が切り取られている印象で、本当のドラッカーを感じるためには、引用先の本書を読むべきであるとの感じを受けました。
つまり、原書を読まなければドラッカーが伝えたいことを本当に理解できないのではないかということです。
・起業家精神とは、気質ではなく行動である。「イノベーションと起業家精神」(p98)
ドラッカーを知らない人には、入門書として良いと感じましたので、★2つとします。
多くの書籍がありますので、ドラッカーの入門編として手にとっていただきたいと思います。
この本で私が共感した名言
・不得手なことの改善にあまり時間を使ってはならない。自らの強みに集中すべきである。無能を並みの水準にするには、一流を超一流にするよりも、はるかに多くのエネルギーと努力を必要とする。「明日を支配するもの」(p59)
・選択肢を前にした若者が答えるべき問題は、正確には、何をしたらよいかではなく、自分を使って何をしたいかである。「断絶の時代」(p73)
・上司の言動、些細な言葉じり、癖や習慣までもが、計算をされ意図された意味あるものと受け取られる。「マネジメント」(p126)
・時間の活用と浪費の違いは、成果と業績に直接現れる。知識労働者が成果をあげるための第一歩は、実際の時間の使い方を記録することである。「経営者の条件」(p189)
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
著者経歴
P.F.ドラッカー・・・1909年生まれ。大学卒業後、経済記者として働きながら、国際公法の博士号を取得。ロンドンで保険会社のエコノミスト、投資銀行のパートナー補佐などを経験。渡米し、1944年GMより同社のマネジメント研究を依頼され、1946年「会社という概念」に結実。1950年ニューヨーク大学教授に就任。1954年「現代の経営」を発表。以降、経営に関する書籍を数多く発行し、経営学の権威。2005年95歳で永眠。
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