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「10億円を捨てた男の仕事術」松本 大

2006/01/16公開 更新
本のソムリエ
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10億円を捨てた男の仕事術

【私の評価】★★★★☆(83点)


●著者は、あと半年でゴールドマン・サックス証券の上場により
 10億円以上という資産が手に入る立場にありながら、
 ソニーから出資を受け、マネックス証券を設立しました。


・「私はこういうことをしてみたいんだ」と言って
 手を差し伸べれば、それに呼応してくれる人は、
 必ず見つかると思います。(p220)


●やはり、その仕事ぶりは並ではありません。


・すでにあるものを回すことには、それほど高い価値はない。
 今までにないものを作り上げていかなければいけない
 (ジョン・メリウェザー)(p116)


●この本では、外資系企業の合理性と「戦略」という言葉の意味を
 考えるうえで参考となる、面白いエピソードがありましたので、
 ここでご紹介しましょう。


○新入社員研修でニューヨークにいた松本氏は、
 ソロモン・ブラザーズの社員16人と一緒にカジノに
 遊びに出かけました。(それもヘリコプターで)


○まず、カジノで遊ぶ前に、
 レストランで作戦会議です。


○ソロモンのディレクターは、カジノに詳しい人間に
 ゲームのルールを説明させ、
 全員でどうすればカジノで勝てるのか考えます。
 (ゲームに詳しい人は、一人しかいなかったらしい)


○ゲームを分析して分かったのは、
 すべてのゲームの期待値は100%以下であり、
 長期戦では、必ず負けるということです。


○そこで、ソロモン軍団は、カジノ側が25万ドル負けた時点で
 ゲームが終了となるサイコロゲーム
に目をつけました。
 短期決戦で、25万ドル勝つことに賭けるという戦略です。


○そして、17人はそのゲームを占拠し、
 ひたすら全員が同じ目に張り、
 サイコロを振り続けたのです。


○結果して、ソロモン軍団は25万ドルを勝ち取って
 カジノを去るのですが、「戦略」という
 言葉の意味がよく分かるお話ですね。


●非常に読み応えのある一冊でした。★4つとします。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・私の場合は、まずはただひたすら、
 大量の情報に接することを旨としています。(p72)


・データベース構築の肝は、すべての情報ツール、
 1つのフォーマットで保存しておき、
 いつでも簡単に検索をかけられる環境にしておくことです。
 そこで私が活用しているのが、電子メールです。(p82)


10億円を捨てた男の仕事術
松本 大
講談社 (2003/05/29)
売り上げランキング: 35,385
おすすめ度の平均: 4.06
4 仕事に対する心構えを学べる
4 信念をもった経営者
4 ビジネス本にして生き方を説く

【私の評価】★★★★☆(83点)



●著者経歴・・・松本 大

 1963年生まれ。大学卒業後、ソロモン・ブラザーズ・アジア証券入社。
 90年ゴールドマン・サックス証券に移り、94年30歳で同社最年少
 ゼネラル・パートナー。99年4月ソニーと共同出資でマネックス証券設立。


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