「顧客と語らえ!クイジング入門」弘中 勝
2006/01/13公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
要約と感想レビュー
かつて、よく見かけた新製品のクイズキャンペーンですが、著者は、そうしたキャンペーンは効果が少ないと切って捨てます。それはクイズ自体を否定するのではなく、ちょっとした「ひねり」が足りないということです。
では、その「ひねり」とは何かといえば、それは、直接、商品をPRしないということです。
・1つ目の知識を投げかける(1問目で知識欲を喚起させる)
2つ目以降の知識の流れを作る(2問目、解説文など)
訴えたい商品知識を流れの上に置いておく(ここで初めてアピール)(p77)
具体的には、紅茶を売りたい場合は、次のような流れとなります。
・最も優れた紅茶のみに与えられるイギリスの賞の名前は何でしょう?正解は「・・・」です!・・・その最高勲章を受章した紅茶を日本でも飲めるんですよ。知っていましたか。(p70)
こうして、「賞」という関係ないものに読者の興味を集めておきながら、最後に商品である紅茶に話題を振るわけです。
もう少し良いクイズの例があれば分かりやすいかな~ということで、★2つとしました。著者のメルマガ「発想源」が面白いので、その期待感からちょっと厳しめの評価になってしまったかもしれません。
この本で私が共感した名言
・当社の製品は、「○○○○ビスケット」・・・こういうクイズ企画しか思いつかない方は、意識が古いと自覚しなければなりません。(p61)
・「その10個の答えをすべて答えよ」というクイズ問題よりも、10個のうちの答えを9個まですでに公開しておいて、「あとの1つは何でしょう?」という出題をしたほうが、回答率は爆発的に上がるのです。(p101)
・Q&Aは重要な顧客コミュニケーションツール(p104)
・子供向けのクイズ企画では、このキャラクターが出題をし、最後に解説をしてくれるという形式にしました。・・・応募時のアンケート記入率が飛躍的に上昇したのです。(p188)
【私の評価】★★☆☆☆(67点)
著者経歴
弘中 勝(ひろなか まさる)・・・精密機器メーカー、ゲーム会社を経て、ウィンビット代表。PRマーケティングを指導している。メルマガ「発想源」シリーズは10万部以上の読者を持つ。
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