「リバース―魂の戻る場所」太田 哲也
2005/12/26公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(69点)
●レーシングドライバー太田 哲也は、
大事故によるやけどから生還しました。
しかし、待っていたのは完全に焼け落ちた顔を持つ自分と、
3年はかかるという整形手術の日々、そして、
成果の出ないリハビリです。
●さらに、成果の見えないなかで
リハビリ中止を告げられた太田 哲也は、
自分の生きる意味はなんだろうと考えます。
引きこもりになり、
マンガ喫茶通いの日々も経験します。
・すごいなんて言われるよりも、
ひとりの人間として愛される対象になりたい。
特別扱いされない普通の人になりたい。(p116)
●しかし、顔に鼻や眉毛、口が形作られ、
自分で自動車を運転するようにまでなり、
断られていたリハビリも再開。
自己啓発セミナーに
無理やり連れて行かれたりしながら、
だんだんと精神的に立ち直っていきます。
●そして事故から三年目。太田 哲也は、
一万四千人のファンに囲まれ、
フェラーリでサーキットを走っていました。
感動。(TT)
・もう、開き直るしかない。
どうせいつか死ぬんだ。明日かもしれない。
でも今、生きている。
だったら悔いが残らないように
目一杯やってやろうじゃないか(p261)
●前作の「クラッシュ」が強烈だったので、
本書は★2つとしましたが、
生きる意味を考えさせてくれる良い本だと思います。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・僕のことを「すごいすごい」とほめそやしていた。
でも僕はまだ心の捻じ曲がりがほどけ切っていないから、
その言葉が「そんな顔や身体なのに、
前向きに生きていて偉いですね。私だったら
できませんよ」と、聞こえてきてしまう。(p115)
・太田君の顔と身体を治すことは、
重傷熱傷の後遺症に悩む大勢の患者と
家族に希望を与えることになるからね
(野崎教授)(p237)
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可能性・可能性・可能性
<<<前作「クラッシュ」にもまさる感動 T_T>>>
【私の評価】★★☆☆☆(69点)
●著者経歴・・・太田 哲也
1959年生まれ。レーシングドライバー。4年連続でル・マン24時間
レースに出場。「日本一のフェラーリ遣い」と呼ばれる。1998年
多重事故に巻き込まれ瀕死の重傷を負う。
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