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「人生一手の違い―「運」と「努力」と「才能」の関係」米長 邦雄

2005/12/06公開 更新
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【私の評価】★★★★☆(83点)


要約と感想レビュー

 家庭生活や仕事においては、「どちらにしよう?」と悩むことがあります。どちらを選んでも、大差はないのですが、実はそこで運命に差がでるのかもしれません。そうした判断をしながら生きていくなかでの判断基準を教えてくれるのが、この一冊だと思います。


・人間は、いかなる場合にも、嫉妬する側ではなく、される側に立たなくてはならない(田中角栄)(p138)


 しかし、米長先生はエロジジイですね。また、そこの落差が面白く、この本に引き込まれていく理由なのかもしれません。「運」と「努力」の中に笑いのある良書だと思います。★4つとしました。


この本で私が共感した名言

・自分の親がそれを喜んでくれるのと無関心なのとでは、 天と地ほどの差がある。誰かに喜んでもらえるのが励みになるそれが、神ならぬ人間の素直な心情だと思う(p54)


・誰でもいい、ということになると、空気が濁るんです(p96)


▼引用は下記の書籍からです。


【私の評価】★★★★☆(83点)


目次

第1章 空気の丸い家―二十一歳で名人になった谷川浩司が育った環境
第2章 勝負師にとっての親とは―同日に四段になった二人の弟子の修行時代
第3章 若手急成長の秘密―濁った空気を排除するシステムの重要性
第4章 勝負師を育てた土壌―私の人生を決定した恩人の一言
第5章 勝負と相場と日本経済―空前の大繁栄に向かう経済大国の株と為替の行方
第6章 スランプとの悪戦苦闘―いかにして運気の大底から脱出するか
第7章 人生の最善手、次善手―棋士の目に、企業および企業人はどう見えるか
第8章 大棋士・藤沢秀行の魅力―勝負師における"生き甲斐"の研究



著者経歴

 米長 邦雄(よねなが くにお)・・・1943年(昭和18年)-2012年(平成24年)。将棋棋士。13歳で佐瀬八段に入門。30歳で棋聖獲得。その後、棋王、王位、王将、十段、名人を獲得。永世棋聖。タイトル獲得数19期は歴代6位。永世棋聖の称号を保持し、引退前から名乗る。佐瀬勇次名誉九段門下。趣味は囲碁で囲碁八段(2003年(平成15年)12月、引退。日本将棋連盟会長(2005年(平成17年)-2012年(平成24年))。


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