「成りあがり How to be BIG―矢沢永吉激論集」矢沢 永吉

【私の評価】★★★★★（90点）

●１時間あまりのフライトで読み切りました。
　食事を食べられませんでした。

　食事を食べるより、この本を読み続けたかった。
　隣の通訳に涙を見られないように読みました。

　矢沢永吉というと、
　暴走族ご用達というイメージでしたが、
　そんなもんじゃない。ぶっとびました。

　成功法則なんて甘いものじゃないのです。

　・オレ、はっきり言うよ。
　　「おまえ、何になりたいの？」って・・・
　　何が自分に合ってるか、それを真剣に考えろ。（ｐ68）

●不幸な境遇でありながら、
　成り上がる力は夢だったようです。

　夢を信じる力です。

　そして、それを助ける人もいました。

　・カミさんに、「オレ、やる自信がない」と言った。
　　ほんと、挫折感がガーッときてね、
　　ぶちのめされた感じだった。
　　その時、カミさんがひと言ね、言ってくれた。
　　「やっぱり、あなたのメロディー、聞く度
　　に素晴らしいと思う。
　　絶対いつか認められるから、投げちゃだめ。
　　もう一回やってみなさい」（ｐ182）

●不幸な境遇に打ちのめされた人が
　復讐する方法は二つあるようです。

　一つはワルになること。

　一つは出世すること。

　・その時、オレは何を誓ったか、言おうか。
　　絶対、こいつら許さないと
　　思った。彼らを許さないとしたら、どうすればいいか。
　　オレが、とんでもないスーパースターになることだ。（ｐ231）

●本当のヤザワが見えてきました。
　本に引き込まれました。

　これだけ引き込まれた本は久しぶりです。
　★５つとしました。

■この本で私が共感したところは次のとおりです。

　・サンザンな目にあった時、落ちこんじゃだめだ。
　　どうして落ちこまないか。
　　はっきり目的があるからだよ。（ｐ264）

　・オレは、大切にしている三本柱がある。
　　これだけは、どんややるにも侵させない。・・・
　　レコードを作る。曲を作ること。これがひとつ。
　　ステージ。・・・そしてファミリー。（ｐ249）

　・社長が、えらい気に入ってね・・・
　　それで、これをやるからと渡されたのが
　　『人を動かす』って本。
　　デール・カーネギーの。・・・
　　十回ぐらい、リフレインで読んだよ・・・
　　無意識のうちに、ためになってるみたい。（ｐ65）

【私の評価】★★★★★（90点）

●著者経歴・・・矢沢 永吉

　１９４９年生まれ。Ｂ型。日本史上最強のロックンローラー。

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