「特集 農業再興」日経ビジネス(2004.6.28)
2004/06/26公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(80点)
要約と感想レビュー
日経ビジネスのいいところは、決して新聞では取り上げないテーマを取材して特集してくれるところでしょう。なんとなく分っていることを明らかにしてくれる。へたな本を買うよりいいのです。
農業については、前々から農協や補助金などに疑問を持っていました。農家の高齢化の問題もあります。それに戦争になったら自分の食べるものは手に入るのか?という不安もあります。
国際分業のグローバル化も進めつつ、最低限の食料を自給する体制も必要でしょう。個人的には庭に野菜でも作って、食料危機に備えましょう。
この本で私が共感した名言
・こんなに儲からなくって、やってられっか。日本の農業が滅びようと、関係ねぇ。もう、自分の分だけ作って、分けてやんない(p28)
<もう自分で作るしかないような気がします>
・「効率化で勝負してもダメだ」ところが、農政が目指す復興のシナリオは、規模拡大でコストを下げて、輸入品に対抗しようというものだ。(p29)
<最も確実なことがあります。役人の考えることがうまくいかないこと>
・多くの百姓は、農業だけで食べてきた歴史がないんだよ。専業農家を保護して独り立ちさせようなんて無理(p29)
・甘い。食料危機になったら、日本のために作物を作ってくれる農民など、世界中に1人もいない(p29)
・農協は農家から農産物を集めて出荷し、手数料を取るが、市場に販売を委託するだけで、価格変動のリスクは基本的に負わない。(p30)
<いい働きをしている農協もあるようです。でも、ほとんどは手数料を取るだけ>
・補助金などは農協経由で支払われる場合が多いため、農家は容易には農協から離れられない。(p35)
日経BP社 (2018-06-28)
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【私の評価】★★★★☆(80点)
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