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「巨富を築く人、誰でも活用できるそのテクニック」ナポレオン・ヒル

2004/04/12公開 更新
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巨富を築く人、誰でも活用できるそのテクニック―カーネギーの個人授業 (前編)カーネギーの個人授業 巨富を築く人、誰でも活用できるそのテクニック〈後編〉


【私の評価】★★★★☆(85点)


要約と感想レビュー

知識の必要性

この本でナポレオン・ヒルが大富豪アンドリュー・カーネギーに成功法則をインタービューしたのが、なんと1908年、一世紀前です。そして、その成功の法則が今でも、ほとんど通用するものであるのに驚きました。現在、発行されている本と同じことが書いてあるのです。


まず、知識の必要性を説いています。成功する人は、本を読んでいるのです。そして、自分の仕事に関係する重要な知識や知恵を、先人の経験から学ぶのです。その知識が、自分が正しい判断をする基礎となるわけです。


実際、カーネギーは重要な仕事を任されるようになるため、読書や学校で学んだという。また、力になってくれそうな人々と友だちになり、重要な仕事を与えられるようになり、最終的に大富豪となったのです。


人々に必要なのは金銭の贈与ではなく、自己決定ができるようになるための知識という贈り物だ。(後p95)

自分の目標のために努力を継続する

カーネギーは「明確な目標」があれば、自ら変化を起こして環境を変えることができるとしています。しかし、多くの人は周囲の人や環境に支配されてしまうという。


また、変化を起こせば、失敗することもあるでしょう。しかし、カーネギーは訓練すれば、どんな失敗でも一時的な経験にすぎないと理解し、さらに努力を促してくれるチャンスとして受けとめられるようになるというのです。


百年も前に成功法則が明らかになっているのに、現在でも成功する人と悩み苦しんでいる人がいます。1回の飲み会程度のお金と時間で、その叡智を知ることができるのに、多くの人は読むことより飲むことを優先しているように見えます。


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この本で私が共感した名言

・「プラスアルファの努力」を習慣とし、人間関係では「黄金律※」に従うような人がいれば、世の中が放っておくはずがない。(後p150)


※黄金律:キリストが山上で行った垂訓の一つ。「自分がしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたがまず人にしなさい」


・政府は産業に独占が生じることを防がなくてはならないが、それによって、産業の競争相手になってはいけない。また、政府は産業に過重な税を課すべきではないし、個人のイニシアティヴや蓄えた資本の運用を妨げるような、不健全で独断的な規制を設けて干渉すべきでもない(後p157)


▼引用は下記の書籍からです。
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【私の評価】★★★★☆(85点)


目次

(前編)
第1章 目標―最初に目標の達成につながる原因をつくる
第2章 マスターマインド―最高の心の豊かさは、二つ以上の心が調和的な関係をつくり、明確な目標の達成を目指して働くときに生まれる
第3章 パースナリティ―仕事そのものに対して、恋人と話すときのように強い興味を持てたら、きっと給料袋がふくらむことになるだろう
第4章 信念―人間が自分で完全にコントロールできるものは、心だけだ
第5章 プラスアルファの努力―成功する人は必ず、仕事に費やす時間を短縮するのではなく、延長する方法を探す
第6章 イニシアティヴ―自分の望みを知っていて、それを得るために働こうという人にとっては、時期はいつでも適切だ
〈後編〉
第7章 想像力―巨額の富は、多くの場合、古いアイディアを新しい方法で使うというやり方で蓄えられる
第8章 自己訓練―判断が必要なときは、状況次第で感情と理性のどちらにも対応できるようにならなければいけない
第9章 思考の組織化―成功者は、必ず自分がやりたいことを仕事にしている
第10章 失敗―大成功を収めた人は必ず、一時的な失敗という形で厳しい困難に遭遇し、それを克服している
第11章 インスピレーション―天才は、エンスージアズムを抱く脳力が非常に強い
第12章 集中力―蓄える知識については多面的だが、その知識を表すときは一つのことに考えを集中して行う
第13章 黄金律―「黄金律」によって生きる人は、自分の脳力の範囲内で必ず成功する
第14章 協力―他人と最もうまく協力できる人が、それぞれの仕事で最大の成功を収めることになる
第15章 時間と資金―自分の時間は、睡眠に必要な時間を除いてすべて、何らかの利益をもたらすようなことに使うべきだ
第16章 習慣―成功は、補助金によってではなく、苦難と欠乏と困難を克服するための闘いから生まれる



著者経歴

ナポレオン・ヒル(Napoleon Hill)・・・1883~1970年。バージニア州ワイズ郡生まれ。十代で新聞記者になると、元テネシー州知事、のちの合衆国上院議員ロバート・L・テイラーに認められ、彼の所有する『ボブ・テイラーズ・マガジン』の記者に採用されて成功物語を書くようになる。ジョージタウン大学の法科大学院に入学。1908年、鉄鋼王カーネギーとのインタビューに派遣されると、カーネギーから、成功の原則をもとに世界で最初の成功哲学をまとめるよう提案される


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