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「道路の権力」猪瀬直樹

2004/03/16本のソムリエ メルマガ登録
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【私の評価】★★★★★(90点)


内容と感想

●面白過ぎる。
 道路関係四公団民営化推進委員会を舞台に
 繰り広げられる役人と政治の世界。


 こんな仕組みで国の税金が使われていく。
 この無駄遣いと無責任さをトヨタの人が見たら、
 血の涙を流すでしょう。


●危機感とは潰れそうにならないと生まれない。
 トヨタ、ホンダでさえ倒産の淵に
 立ったことがあるのです。


 では、日本国が破滅の淵に立ってから
 役人が危機感を持ったとして、
 破滅に直面する国民の身はどうなるのか。


●日本の末路は歴史が示してくれるのだろうが、
 猪瀬さんの働きは歴史に残るでしょう。


 そして、この本に出てくる委員、
 役人、政治家の人達も。


 終章での、日本を敗戦に導いた軍部の独走は
 「官僚組織」の特徴であり、現在の官僚機構も
 既にコントロール不能までに独走しているという
 見方には全く納得するしかない。


この本で私が共感したところ

・これで年額十二兆円の道路予算がはじき出される。日本の二十五倍の広大な国土を有するアメリカの道路予算とほぼ同額にあたるのだから異常である。


・小泉首相は行政の長である。その小泉首相の命令を、部下である官僚機構が無視するのだからほとんど異常事態というほかい・・・・国土交通省系の六公団は、いまだに廃止・民営化の指示を無視したままでいるのだ。


・「政府なんて、いらんと考えているんだ。全部、商人に任せればいいんですよ。商人は利にさといからね、鉄道だって、道路だって、今より上等なものを、ちゃんと作ってくれますよ。役所だとか、役人だとか、そんなものは百害あって、一利なしなんだ。今度の戦争で、実証済みじゃあないか」(太宰治)


・雇用・能力開発機構はとんでもない特殊法人である。


・本州と四国を結ぶ橋が三本もつくられたのは地元に大物政治家がいたせいである。


・会計検査院が、検査をしなければならない団体がどこだかわからないというのは何ですか!(石井紘基)


・どのシンクタンクも国土交通省と仕事上のつながりがあり、役所を敵に回すのを恐れている。


▼引用は下記の書籍からです。


【私の評価】★★★★★(90点)



著者紹介

 猪瀬 直樹(いのせ なおき)・・・作家。1946年生まれ。「ミカドの肖像」「日本国の研究」など、日本という国家を考える書籍を多数出版。行革断行評議会委員として特殊法人の民営化に取り組む。2012年(平成24年)東京都知事選挙で当選。


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