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「なぜ、あの店は生ビールが120円でも儲かるのか?」鬼頭 誠司

2015/10/05公開 更新
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なぜ、あの店は生ビールが120円でも儲かるのか?

【私の評価】★★★★★(95点)


■飲食店のコンサルティングを通じて、
 外食チェーンオーナーが娘を
 後継者として育成する一冊です。


 小説形式なので
 コンサルティングの現場で何が起こるのかが、
 よくわかりました。


 技術やアイデアも大事なのですが、
 もっとも課題となるのは、
 そこで働いている人との
 人間関係が大事なのです。


・「何で新人アルバイトの提案で
  俺らが動かないといけないんですか?」
 気付いてしまえば、単純な構図だった(p35)


■お店の業績が悪いのには、
 理由があるのです。


 技術的に考えれば、
 メニューや店舗形態を工夫し、
 5Sを徹底し、
 サービスを改善すればいい。


 問題はそれを実行する従業員が一体となり、
 職場風土を変えることができるのか、
 ということなのでしょう。


・リーダーはまず、このOKラインを
 スタッフ全員に示さなければなりません・・
 毎日言い続け、示し続けることで
 だんだん出来上がっていくのです。
 こうなってくると自然に
 「ここまでするのが当たり前」という
 癖が付きます(p47)


■「事を為すには、まず敵を減らすことだ」
 と言われますが、
 事を為そうとすると、敵が現れるのです。


 アイデアも大切だし、
 企業理念も大事だし、
 リーダーの人間力も重要だと
 わかりました。


 鬼頭さん、
 良い本をありがとうございました。


────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・飲食店は小さな箱の中に販売店と物作り職人が
 混在する独特な空間です。その文化には人種が 
 違うと言ってもいいくらいの隔たりがあります。・・
 職人さんの努力に敬意を払いながら、
 上手くリードするテクニックが必要なのです(p191)


・改善するにも改悪を止めるにも
 大切なのはスピード・・迷った時には
 一番良かった時に戻せばいい
のです(p137)


・オリエンテーションに必要なツールやカリキュラム・・
 教える人によってブレることがないよう、
 オリエンテーションブックを用意しましょう(p139)


・「味付けは素晴らしい。ただ、素材がいまいちじゃない?」
 「少しあしらいを工夫したらお金をとれると思う。
  美味しいからもったいない」
 →このように言い回しを変えるだけで
  否定が肯定に聞こえる(p184)


・社長は今後この会社をどうしたいんですか
 例えば1年後、5年後、10年後にどうなっているのが
 理想なんですか?」(p90)


・この先本当に必要なのは技術や知識ではない。
 それを持ち合わせている人たちに
 "なぜやるのか"という意味を説き、
 "こちらに向かう"という方向を
 示していくことがお前たちの役目だ(p260)


なぜ、あの店は生ビールが120円でも儲かるのか?
なぜ、あの店は生ビールが120円でも儲かるのか?
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鬼頭 誠司
ダイヤモンド社
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【私の評価】★★★★★(95点)


■目次

プロローグ
 入社試験は「大学4年間で7つ店舗再生のミッションをクリアすること」
ミッション1
どうしても目標売り上げを達成できない店を救え
 ~月商を2割アップさせる方法~
ミッション2
繁盛しているのに利益が出ない店を救え
 ~原価と人件費を下げる方法~
ミッション3
経営体制の変更で凋落した伝説の繁盛店を復活させよ
 ~スタッフの心を一つにまとめる方法~
ミッション4
頑固な職人を意識改革して瀬戸際の老舗居酒屋を救え
 ~職場の人間関係を円滑にする方法~
ミッション5
リニューアルに失敗した店を立て直せ
 ~新規オープンを成功させる方法~
ミッション6
繁盛している店を多店舗展開せよ
 ~業務拡大を成功させる方法~
エピローグ 門出

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■目次

第1章 日本最大の法律問題が登場した
第2章 損害とは何か
第3章 東京電力は「有罪」確定か
第4章 法律的検討をする
第5章 賠償の実際を考える
第6章 福島の教訓を考える


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