「泣き虫しょったんの奇跡 完全版<サラリーマンから将棋のプロへ>」瀬川 晶司

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泣き虫しょったんの奇跡 完全版-サラリーマンから将棋のプロへ

【私の評価】★★★★★(93点)


■その少年は、
 いじめられ、萎縮していた。


 そして、少年が
 小学五年生のとき、
 ある先生と出会ったのです。

 
 その先生は、
 生まれて初めて
 少年の作品を褒めてくれた。


 「僕は僕のままでいい
 と言ってくれた。


 そしてその少年は、
 好きな将棋に打ち込み、
 プロ棋士を目指しました。


・自分には将棋しかないことは、誰もがわかっていた。
 それでも将棋を指すことが苦しくなり、
 将棋から逃げ出したくなってしまう。
 それが奨励会というところなのだ。
 奨励会のなかで、プロ棋士の夢をつかむことが
 できる者は二割ほどである(p135)


■が、そのプロ棋士になる夢は
 崩れ去りました。


 サラリーマンとなった彼は、
 アマチュアとして将棋を指し、
 将棋が好きになった。


 楽しんで指しているうちに、
 彼はプロに連勝するように
 なっていったのです。


 アマチュアがプロになる道は、
 今はない。


 でも、プロになりたい。


 周囲の応援もあり、
 プロへの道が作られ、
 また彼は苦しむことになる・・・。


・父が唯一、よく口にしたのが
 「自分の好きな道を進め
 という言葉である(p34)


■この本で一番の感動は、
 プロ編入試験で
 初戦敗退したときのこと。


 大きなプレッシャーに
 押しつぶされそうなとき、
 あの先生から手紙をもらったのです。


 「だいじょうぶ。きっとよい道が拓かれます


 その手紙にはそう書かれてありました。


 そして彼は、試験に勝ち、
 プロ棋士になることができたのです。


 人との出会いで人生は変わる。


 後悔しないためには、
 最善を尽くすしかない。


 そうした大切なことを
 教えてくれる一冊でした。


 瀬川さん、
 良い本をありがとうございました。


─────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・僕は気づいていなかった。
 勝利の女神は結局、
 そのとき置かれた状況で最善を尽くせる者だけに
 微笑む
ということに。(p174)


・僕は父に償いをしなくてはならないと思った。
 もうすぐ体は灰になってしまうけれど、
 父は僕のなかでこれからも生きつづける。
 その父は、どうすれば喜んでくれるだろうか、
 と考えた(p251)


・将棋は強ければ勝てるというものではない。
 相手や会場の雰囲気に呑まれず、
 平常心を保つ精神力も必要なのだ。
 それを養うには全国の中学生が
 集まる大会に出るしかない・・・(p113)


・プロへの切符は二枚だけである。
 総勢三十人余りの三段が十八局ずつ指す
 三段リーグでそれを勝ちとるためには、
 最低でも十二勝、できれば十四勝はしたい(p164)


【私の評価】★★★★★(93点)


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■目次

第1章 恩師
第2章 ライバル
第3章 奨励会
第4章 再生
第5章 新たな夢へ
いまだから言えること
第6章 棋士



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