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「教えない教え」権藤 博

2012/06/05公開 更新
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教えない教え (集英社新書)


【私の評価】★★★★☆(86点)


■横浜ベイスターズ元監督、
 権藤さんの一冊です。
 権藤さんは横浜で2回優勝。


 権藤さんの監督哲学に
 大きな影響を与えたのは、
 アメリカへのコーチ留学です。


 権藤さんが驚いたのは、
 アメリカ教育リーグでは、
 教えない
 ということ。


 教えすぎると、
 自分でコツを習得する邪魔になる
 という考え方のようです。


・教えられて覚えた技術はすぐに忘れてしまうものなんだ。それとは逆に自分で掴んだコツというのは忘れない。だから私たちコーチは、選手がそのコツを掴むまでじっと見守っていてやらなければいけないんだ(p22)


■そしてアメリカでは、
 怒らない
 ということ。


 アメリカの場合、怒るよりも、
 すぐに降格させられてしまうらしいので、
 より冷徹なのでしょう。


 そうした経験からか、
 権藤さん流の厳しさとは、
 高いレベルを選手に求めることなのです。


・できないことをできるまで辛抱強く見守ってやるのが"優しさ"である・・・厳しさとは、「この世界で生きていくにはこういう練習をして、それに耐えていかなければいけませんよ」と教えること(p19)


■選手に高いレベルを求める。
 そして怒らないで見守る。
 だめなら、降格。


 それはそれで
 厳しいかもしれませんね。


 権藤さん、良い本を
 ありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・私は常々、「いい仕事をするには、仕事から離れたときの時間の過し方にかかっている」と言っている。・・・それ以外の時間にどれだけ"自分磨き"を行っているかがポイントとなる(p147)


・一日目は腕立て一回、腹筋一回、ダッシュ一回といった種類の運動を一回ずつこなした。・・・それを一日ごとに回数を一回ずつ増やすことにした。・・(p67)


・スポーツは考えた方が負けだと私は思っている。・・勝負の場面で考え込んでいるような選手はすでにその戦いに負けているのだ(p127)


・逆に「四球は四つ出したってたかだか一点だよ。だから四球など気にせず、思い切りいけよ」と言ってやると、不思議とストライクが入るようになるのだ(p173)


・チーム内で競争させることが一番(p116)


・いい流れのときこそあらゆるアクシデントに備え、準備をしておく。悪い流れのときは、いずれいい流れがやって来ると思って悪あがきせずに耐え忍ぶ(p146)


▼引用は下記の書籍からです。
教えない教え (集英社新書)
権藤 博
集英社 (2010-11-17)
売り上げランキング: 70727


【私の評価】★★★★☆(86点)



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