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「武士道というは死ぬことと見つけたり」ジョージ秋山

2004/09/14公開 更新
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武士道というは死ぬことと見つけたり


【私の評価】★★★☆☆(77点)


要約と感想レビュー

 最近は非常に本が売れないということで、頭を悩ませている書店や出版社が多いようです。私も本を読み始めたのは5年くらい前のことで、当時は一日一冊ではなく一月二、三冊くらいのものでした。また、本ではなく雑誌を買うことが多かったと思います。


 その頃の私の心の中を振り返ってみると、本はやはり敷居が高いのかもしれない、と思ってしまいます。まじめな本を1500円出して買うという行為は、やはり必要性がないとなかなかできないものです。そういう意味で、この本はまじめな「武士道」という内容をマンガで伝えようとしているわけで、敷居はかなり低くしていると思います。


 これをきっかけに「武士道」に興味を持ち、書籍を読んでもらえればうれしいですね。武士道には非常に痛いコトバがたくさんありました。読み継がれているだけあって、深みがある言葉がたくさんありました。


・利発さが顔に出ている者は好感がないものだ。静かに落ちつき確として苦みがあるのがいい(p152)


 本当にできる人とは、あえてその能力を表に出さないようにしているのが事実のように感じます。。本当に性格がいいだけで能力のない人もいますが、結果して相手に協力してもらえるのであれば、それは人徳と呼ばれるものなのでしょう。


・意見というのは相手が請け入れるかどうかをよく見極め、相手と親しくなり、信用されることが大事だ(p34)


 私の場合は、真剣に取り組んでいる自分のプロジェクトを横から規程・基準を持ち出してちょっかいを出す人がいると、怒りで自分をコントロールできなくなることがあります。感情に流されず、このような低レベルな輩を、うまくいなせるようになれば、次のレベルに上がれるのかもしれません。


この本で私が共感した名言

・上の位とはすべてを自分のものとし自慢し人も褒める者のことをいう上の上の位という者は自分の強さを表に出さず人も強きと思うその上に極位の境地というものがある(p89)


・誰にでも良いところがあるものだ・・・だから良いところだけに心を付けておけば誰でも良き師となるものだ(p124)


・困難こそ修行の導師と思え(p160)


・人を超えたくば己を批判させよ(p177)


武士道というは死ぬことと見つけたり


【私の評価】★★★☆☆(77点)


目次

武士道といふは
外れることはない
足るを知る
人に意見をする心得
阿呆気に見えること
人に先んじる心得
何事も先読みしておくこと
水清ければ魚棲まず
武士の第一は気力なり
志を高く持て〔ほか〕



著者経歴

 ジョージ秋山(じょーじあきやま)・・・1943年に栃木県足利市で生まれる。1966年に別冊少年マガジンより『ガイコツくん』でデビュー。1967年『パットマンX』で第9回講談社児童まんが賞を受賞。1970年には『銭ゲバ』『アシュラ』など、世間を賑わす衝撃作を相次いで発表する。1973年から連載を開始した『浮浪雲』は30年以上が経過した現在も漫画史に残る名作としてロングセラーを続けている。同作品では、1978年に第24回小学館漫画賞を受賞している


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