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「貝原益軒の養生訓」ジョージ秋山

2022/02/20公開 更新
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「貝原益軒の養生訓」ジョージ秋山


【私の評価】★★★☆☆(71点)


要約と感想レビュー

 著者のジョージ秋山さんが糖尿病で入院したとき、看護婦さんの言うことは「養生訓」に書いてあることと同じだったらしい。「養生訓」は、江戸時代の儒学者・医者である貝原益軒(かいばらえきけん)が書いた健康書です。書いてあることは、ほどほどの生活、無理をしない、怒ったりしないで平静に生きることを推奨しています。


 この本では「養生」という表現をしていますが、体に良い生活習慣が健康な体をつくるということです。当たり前といえば、当たり前の内容ですが、それをやれるのかどうかが難しいところなのでしょう。日常の生活の中に、楽しみを見い出し、無理をせず、感謝の気持ちで生活できれば、病気も避けるのでしょう。


 秋山さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・仕事が忙しい人よりも、なにもせずに暮らしている人のほうが健康にはよくない(p40)


・何事もほどほどがよい。長く歩き、長く座る、長く横になる。長い房事はよくないということだ(p50)


・人を怨み、人を憎み、人に憤り、人を嫉(そね)む心を捨てることが大切だ(p59)


・静かに家の中で過ごし、本を読み、山水を眺め、四季の変化を楽しみ、酒を少量たしなみ、心を楽しませ、気を補う(p66)


・いつも完全無欠を求めていると疲れるものだ。自分が多少とも気にいることがあればそれでいいのではないか(p75)


・人は楽しみを捨ててはいけない。偉大な人は、みな楽しみをもっているものだ(p77)


・食物は農民が作っていることを忘れてはいけない(p117)


・煙草は毒である(p191)


▼引用は、この本からです
「貝原益軒の養生訓」ジョージ秋山


【私の評価】★★★☆☆(71点)


目次

勝手気ままな生活
幸せに長生き
心の健康が体の健康
悪い要素は避ける
長生きして人生を楽しむ
身を養う
元気をなくしてはいけない
養生のある暮らし
不養生に暮らす
食事はほどほどがよい



著者経歴

 ジョージ秋山(じょーじあきやま)・・・1943年に栃木県足利市で生まれる。1966年に別冊少年マガジンより『ガイコツくん』でデビュー。1967年『パットマンX』で第9回講談社児童まんが賞を受賞。1970年には『銭ゲバ』『アシュラ』など、世間を賑わす衝撃作を相次いで発表する。1973年から連載を開始した『浮浪雲』は30年以上が経過した現在も漫画史に残る名作としてロングセラーを続けている。同作品では、1978年に第24回小学館漫画賞を受賞している


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