【書評】「科学的に証明された 頭のいい人が習慣にしている 学び方の戦略」 堀田秀吾
2026/10/21公開 更新
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【私の評価】★★★★☆(85点)
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要約と感想レビュー
「思い出す」ことで記憶する
言語学者である明治大学教授の堀田秀吾さんから、研究に基づく効果的な学び方を教えてもらいましょう。
まず、知識を記憶に定着させるためには、繰り返し読むことよりも、「思い出す」ことが大切だという。
ある実験では、同じ文章を4回読むグループと、1回読んで3回テストするグループを比較しました。その結果、テストを繰り返したグループのほうが、よく記憶していたというのです。
また、自分の言葉でノートに整理し、加えて図やイメージを添えると記憶しやすくなります。さらにプロテジェ効果として知られていますが、人に「教えること」で自分の知識の理解が深まるという効果があります。
このように単純に繰り返すことでも記憶できますが、「思い出す」「整理する」「説明する」ほうが効率がよいのです
教えることによって学ぶ(p209)
学習は小さく始めて習慣にする
興味深かったのは、学習を継続するための習慣づくりです。
私たちは、「明日から毎日2時間勉強しよう」「今年こそ英語をマスターしよう」と目標を立てます。しかし、実際には三日坊主になってしまう人も多いのではないでしょうか。著者によれば、目標を立てても行動につながらないのは、人間の普通の性質だというのです。
そこで大切なのは、小さく始めることです。例えば、「朝、コーヒーを飲んだら、いつもの席で英単語を5語だけ書く」と決めておきます。時間、場所、最初の行動をセットにしておくのです。
「今日は2時間勉強する」と決めるよりも、「5分だけ勉強する」と決めます。小さく確実に実行できることを増やすのです。こうした小さな成功を積み重ねることで、「自分にもできる」という自己効力感が生まれ、次の行動につながっていくのです。
自己効力感を上げるコツは、大きな目標を掲げて気合を入れることよりも、今日の中に小さな成功を仕込むこと(p66)
失敗してもすぐに立て直す
最後に紹介したいのは、失敗に対するマインドセットです。
勉強を始めても続かなかったりすることもあるでしょう。大切なのは、失敗した自分を責めることではなく、失敗から何を学び、次にどう行動するかを考えることです。
例えば、勉強を3日間休んでしまったとしても、「自分は意志が弱いからダメだ」と考える必要はありません。なぜ続かなかったのかを考え、時間を変えたり、量を減らしたりすればよいのです。
著者が伝えたいのは、失敗しない人になることではなく、失敗しても立て直せる人になることなのです。
失敗しない人になることではなく、失敗しても立て直せる人になる(p40)
未来を先に思い浮かべてから現実を見る
計画において大切なのは、未来を先に思い浮かべることです。「叶えたいこと」を明確にし、叶ったら何がうれしいかをイメージするのです。
その次に現実を直視します。自分の中で障害となるものを考え、障害が出たら、こうすると決めておく。例えば、疲れるとスマホを見てしまうという障害があるとすれば、スマホの電源を切っておくのです。
この本は「学び方」がテーマですが、読んでみると、学習を継続するための習慣づくりに関する内容が半分以上を占めていました。
ちょうど今週末、私は「三日坊主でも続けられる習慣術」というセミナーを開催します。私がセミナーでお伝えしようとしている内容と重なるものでした。
堀田さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「軽い運動」で脳を目覚めさせ、「短い休息」で疲労をリセットし、じゅうぶんな「睡眠」で学んだ内容を定着させる(p14)
・「なぜ?」を自分でつくることによって、点だった知識が線で結ばれ、全体像が見えてくるようになります(p87)
・「わかったかどうか」を確かめる小テスト・・事前の予測と結果の差を記録する・・自分の理解のズレに気づくことで、学び方を調整しやすくなります(p48)
▼引用は、この本からです

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堀田秀吾、アスコム
【私の評価】★★★★☆(85点)
目的
序章 「頭の良さ」の正体をつかむ
第1章 考え方を変える
第2章 学び方を変える
第3章 集中力・思考力を変える
第4章 生活を変える
第5章 実用法を変える
第6章 AIを操る
第7章 年齢を味方にする
著者経歴
堀田秀吾(ほった しゅうご)・・・言語学者(法言語学、心理言語学明治大学法学部教授。1999年シカゴ大学言語学部博士課程修了(Ph.D. in Linguistics)。2000年、立命館大学法学部助教授。2005年、ヨーク大学オズグッド・ホール・ロースクール修士課程修了。2008年、同博士課程単位取得満期退学。2008年、明治大学法学部准教授。2010年、明治大学法学部教授。司法分野におけるコミュニケーションに関して、社会言語学、心理言語学、脳科学などの知見を融合した多角的な研究を行なう。企業の顧問やワイドショーのコメンテーターとしても活躍。
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