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「恋愛結婚の終焉」牛窪 恵

2024/01/04公開 更新
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「恋愛結婚の終焉」牛窪 恵


【私の評価】★★★★☆(80点)


要約と感想レビュー

結婚できない「希望格差社会」

「おひとりさま」「草食系男子」という時代のトレンドを表現する流行語を作ってきた著者は、今の未婚化の時代をどう見ているのでしょうか。今の若い人は学歴や収入が低いほど異性との交際を諦める人が多く、未来に希望を持てる人と持てない人が分断している「希望格差社会」であると表現しています。


「子どもは贅沢品」「結婚は嗜好品」と表現する若い人もいるという。日々の生活で精一杯で、結婚・出産する余裕がないのです。その一方で、相手には安定した収入を求めることとなり、そんな条件の良い人は少ないわけで、ますます未婚化に拍車がかかるのです。


将来不安から、結婚相手の男性に「堂々として欲しい」「安定した年収(稼ぎ)を」と望む(p63)

恋愛というハードルが未婚化を加速

また、見合い結婚が減り、恋愛結婚が増えてきたことを示し、「恋愛しなければ結婚できない」という風潮が未婚化を加速しているとしています。つまり、戦後増えてきた自由恋愛とは自由であるがゆえに、若い人の行動しだいであり、放任ともいえるものだからです。


また恋愛の感情は、本能による一時的な錯覚のようなもので、3年くらいしかもたないというデータもあるという。実際、3年未満で離婚する夫婦は多いのです。このように「恋愛しなければ、結婚できない」との概念に縛られている状況では、恋愛というハードルが高いために結婚というゴールにたどり着かない人が多いという構造なのです。


「恋愛しなければ結婚できない」とする昭和の価値観を若者に強いるのは、あまりにも酷(p44)

恋愛よりもよい友達付き合いから

さらに著者は、結婚10年を超えると、見合い結婚のほうが恋愛結婚よりも満足度が高くなることを指摘して、恋愛なしで結婚を考えることを提案しています。恋愛にこだわらず、互いを支え合える「よい友達」と結婚すればよいのです。「よい友達」までハードルを下げれば、見合いや、友達の紹介から結婚候補を見つけることができる可能性が増えるということなのでしょう。


確かに未婚率を減らすためには恋愛結婚できる人を増やせれば最高ですが、それ以外に結婚できる方法を準備してあげる必要があるのだと思いました。もう少し気軽に結婚できる時代が来るのかもしれません。牛窪さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・女性から「結婚を前提に、お付き合いしてくれませんか」とクールに呼びかけるのも良いでしょう(p229)


・結婚10年を超えると・・見合い結婚(68点)が恋愛結婚(40点)の満足度を30点近く上回る(p231)


・ベストパートナーを選ぶ・・初めの37%の期間(24歳ぐらいか)までに出会った人とは「付き合ってみるだけ」で無条件に別れ、その次に(38%以降に)出会った人の中で、それまで出会った誰よりも素敵だと思う、最初の人を選んでください(p222)


▼引用は、この本からです
「恋愛結婚の終焉」牛窪 恵
牛窪 恵、光文社


【私の評価】★★★★☆(80点)


目次

第1章 なぜ「恋愛」「結婚」しないのか
第2章 ロマンティック・ラブ幻想史
第3章 恋愛常識の落とし穴
第4章 恋愛結婚とコスト
第5章 経済格差と社会通念の壁―― 「共創結婚」に向けた24の提言



著者経歴

牛窪恵(うしくぼ めぐみ)・・・世代・トレンド評論家。立教大学大学院(MBA)客員教授。経営管理学修士。大手出版社に勤務したのち、2001年にマーケティング会社インフィニティを設立、代表取締役。著書を通じて世に広めた「おひとりさま」(2005年)、「草食系(男子)」(2009年)が新語・流行語大賞に最終ノミネートされる。テレビのコメンテーターとしても活躍中


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