「1000万円を貯めた女子100人がやったこと、やめたことリスト」永田 雄三

【私の評価】★★★★☆（87点）

要約と感想レビュー

5年で1000万円で貯金体質を作る

今年就職する娘が読んでいたので、手にした一冊です。20代、30代女性に5年で1000万円貯めましょう！という内容となっています。なぜ、5年で1000万円かといえば、貯金には心理的な壁があって、一度貯金額700万円を超えると「貯金体質」ができて、意識せずにお金が貯まっていくからだという。

では、どうやって5年で1000万円貯めるのかといえば、給与天引き積立にして貯金計画を立てるのです。5年で100万円なら、月々の積立額は、最低でも5万円からとなります。さらに、生活の固定費であるスマホ代や保険料、家賃を見直します。余力があれば、副業をはじめましょう。

20代で自分で働きながら5年で1000万円貯めると、ある種の「貯金体質」ができる（ｐ140）

スマホ代、保険料、家賃を見直す

なぜ、「固定費」を見直すのかといえば、変動費である食費や交際費を削るのはストレスが高いからです。固定費であれば、一度見直せば、努力せずに自動で削れるのです。

例えば、「携帯プラン」なら、月々1000円で使えるプランも存在しているのです。保険については、あなたが独身で若いなら生命保険に入る必要はありません。保険は、自分が死んだときに、困る人がいないようにするためのものだからです。

また、家賃も独身で実家が近くなら、一人暮らしせず実家に戻りましょう。そうでない人も、一人暮らしで正規雇用なら、「中古マンション」を買うと家賃相当額でマンションを手に入れることができるのです。

なぜ「勧められた保険」がダメなのか・・保険外交員が保険を勧めるのは、「加入者を増やすのが仕事だから」です（ｐ153）

自立とは自分で稼ぐ力をつけること

全体的にバランスの取れた、合理的で一貫性のある提案内容でした。副業は人生最大のリスクヘッジと書いてあるように、会社に依存せずに自分で稼ぐ力をつけることが本質的な自立と定義しているところが素晴らしい。

家賃についても首都圏を対象としていると思いますが、適切な中古マンションを選ぶことができるとすれば、買ったほうがお得なのでしょう。わかりやすく一冊にまとまっていたので★４つとします。永田さん、良い本をありがとうございました。

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この本で私が共感した名言

・公的年金のプラスの側面・・老後は死ぬまでもらえる・・インフレに強い・・半分は国や会社が払っている（ｐ62）

・10年以上の長期の運用期間になる場合には、国内外の「株式」の「インデックス型」のファンド・・をおすすめしています（ｐ86）

・株の素人が・・唯一、勝ち続けられる方法があります。それが、長期で株を持つことなのです（ｐ105）

▼引用は、この本からです

永田 雄三、日経BP

【私の評価】★★★★☆（87点）

目次

はじめに　女子100人を大調査！　1000万円貯めるためにやったこと・やめたこと
Part１　ムダな努力は今すぐやめよう！　脱がっかり「やめたこと」リスト
Part２　始めた人から「にっこり」続出！　「やったこと」リスト
Part３　1000万円貯金達成の富女子から、後輩たちへ
終章　のべ5000人の女子と話して驚愕！　「お金についての7大勘違い」
1「貯金しているから大丈夫」「現金さえあれば最後は大丈夫」と思っている
2「お金持ち＝幸せ」だと思い込んでいる
3「危機のときはあまり動かないほうがいい」と思っている
4「まじめに働いていれば将来安泰」と思っている
5「安定が安心」と思っている
6「みんなと同じくらいがいちばん」と思っている
7「借金＝悪」だと思っている

著者経歴

永田 雄三（ながた　ゆうぞう）・・・ワイズアカデミー株式会社 代表取締役社長。金融・投資コンサルタント。大学卒業後、日本生命に入社。部長職に就任し、1000万円以上の年収となるが、会社員として働くことに疑問をもち、独立。その後、女性を中心としたお金の学びの場「富女子会」を東京、大阪、山口に立ち上げる。口コミだけで会員数が250人を突破する。現在も「女性が5年で1000万円を貯める」をテーマに講演会を開催し、これまでにファイナンシャル・プランニングを行った女性はのべ5000人を超す。クレジット会社、不動産会社など、多角的に事業を展開中。

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