【書評】「お父さん、本当の投資を僕に教えて」高橋慶行
2026/10/09公開 更新
Tweet
【私の評価】★★★★☆(81点)
Amazon.co.jpで詳細を見る
要約と感想レビュー
なぜお金がほしいのか明確にする
著者は投資を始める前に、「いつまでに、いくら、なぜお金がほしいのか」を明確にすることを勧めています。
なぜなら、投資の目的が曖昧なままでは、どれだけお金が増えても「まだ足りない」と感じ、リスクを取り続けることになるからです。
自分がやりたいことを書き出せば、必要なお金が計算できます。それに合った投資をするのです。つまり、投資で大切なのは、何のために、いつまでに、いくら必要なのかを決めておくことなのです。
目標もなくリスクの高い投資を続けていれば、いずれ大きな損失を出す可能性があります。
だから、資産がないときや、十分な資産がある場合は、無理にリスクを取る必要はありません。個人向け国債のようなローリスク・ローリターンの運用でよいのです。
どれくらいお金があれば安心できるか・・・これを決めないでいると、ずっと他人と比べてしまう。どれだけお金が増えても、「まだ足りない」と感じ続けることになる(p24)
投資への誘惑
著者は投資教育スクールを運営しています。そのため、投資を勧める主張については、少し割り引いて考える必要がありそうです。著者が投資を勧める理由は、次のようなものです。
どんな人生を送りたいのか。好きな場所で働きたいのか。ワクワク挑戦し続けたいのか。金融投資によってお金と自由な時間を手に入れれば、本当に歩みたい人生を楽しむことができるというのです。
また、年齢を重ねると、自分の時間や体力には限界がきます。そのため、少しずつお金に働いてもらう金融投資へシフトすることを勧めています。
具体的には、投資信託で安定的に積み立てながら、一部の資金で株式やFXの売買を行うという方法です。正しいやり方で経験を積めば、短期間で資産を増やすことも十分可能だと説明しています。
しかし、私にはFXや株式などの短期売買は、パチンコのようなギャンブルに近いものに思えます。ルールを決めて勝てるところだけで勝負すれば勝てるはずですが、実際にはパチンコで勝っている人が少ないという事実もあるのです。
年をとると、自分の時間や体力に収入の限界が来てしまう・・お金に働いてもらう方法・・つまり金融投資に少しずつ、シフトしていかないとならない(p18)
短期売買を推奨
著者は、日本ではバブル崩壊から株価が回復するまでに約30年、アメリカでも世界恐慌からの回復に20年以上かかったことを挙げ、短期売買を勧めています。
株式の短期売買では、チャートを分析して値上がりする確率が高いと判断したときに買い、予想が外れたら損切りします。勝つ確率が高いと考えられる取引を何度も繰り返し、トータルで利益を出すという考え方です。
著者が「どこで買うか」よりも「どこで終わるか」が大切だと言うように、短期売買で難しいのは、決めたルールどおりに損切りできるかどうかです。
著者によれば、株式やFXの売買では、数字や分析だけでなく、熱くならずに冷静な判断を続けられる「心の状態」が結果を大きく左右するのです。これでは、やはりギャンブルに近いと私は感じました。
実際、投資の値動きが気になって、夜も眠れなくなる人がいるのです。著者自身も、夜ぐっすり眠れて、日中も普通に生活できる状態で続けられる投資こそ、結果的に一番強いと書いています。
ストレス耐性は人それぞれ違う。10%の下落でも不安になる人もいれば、30%下がっても冷静でいられる人もいる(p66)
自分という資本を育成する
著者が子どもに伝えたかったのは、お金よりも大切なものがあるということではないでしょうか。健康、安心して話せる人間関係、心の安定、そして学び続ける力です。
著者は、自分を成長させるために、成長している分野に身を置き、レベルの高い人と関われる環境を選ぶことを勧めています。
職場も、単に給料をもらう場所ではありません。そこで自分のスキル、知識、経験、人とのつながりをどれだけ伸ばせるかが、その後の人生を大きく左右するのです。
世の中から求められる仕事、自分が好きな仕事を通じて、自分という資本を育てていく。そして、その仕事から十分な収入が得られるなら、無理に投資でお金を増やそうとする必要もないのです。
大切なのは、お金を増やすことではなく、お金を使ってどんな人生を送りたいのかと理解しました。高橋さん、良い本をありがとうございました。
| 無料メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」(独自配信) 3万人が読んでいる定番書評メルマガ(独自配信)です。「空メール購読」ボタンから空メールを送信してください。「空メール」がうまくいかない人は、「こちら」から登録してください。 |
この本で私が共感した名言
・うまくいかなくても、また働いて取り戻せる・・若いうちは資産を増やすだけでなく、自分の投資力を育てる時期でもある(p94)
・お金は目的ではなく道具だ・・一番大切な資本は、時間だ(p118)
・自分の器を超えるほとのお金を手に入れても、人間関係が崩れてしまったり、充実感ややりがいを失ってしまったり、健康を害してしまっては、幸せとは言えないんだ(p20)
・幸せは探すものじゃなくて、自分で作っていくもの・・・どれくらいお金があれば安心できるか。どんな生活ができたら満足か(p24)
▼引用は、この本からです

Amazon.co.jpで詳細を見る
高橋慶行、ブックダム
【私の評価】★★★★☆(81点)
目的
第1章 お父さん、そもそも投資ってなに?
第2章 投資に興味を持った君に、伝えておきたいこと。
終章 大切な君へ
著者経歴
高橋慶行(たかはし よしゆき)・・・宮城県仙台市出身。学生時代に広告代理業で起業を経験後、リクルート社の新卒関連サービスの営業でトップセールスとして表彰される。2008年にコンサルティング業で起業し、2013年に株式会社ファイナンシャルインテリジェンスを設立、投資教育スクール「投資の学校プレミアム」を創業した。Instagram等で自身の運用成績を公開し、月利10~30%を継続的に達成している。ベトナムの幼稚園、東京ヴェルディ女子チーム、鳥取県自転車競技部、東京多摩地区サッカーチーム、ロサンゼルス山火事、東日本大震災、コロナショック等への寄付活動も多数行っている。
思った方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
![]()























コメントする