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「頭が良くなっていく人のすごい習慣」加藤俊徳

2023/07/14公開 更新
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「頭が良くなっていく人のすごい習慣」加藤俊徳


【私の評価】★★★★☆(83点)


要約と感想レビュー

勉強とは「実際にやってみること」

脳科学者である著者が教える「頭をよくする方法」は、脳を使うことです。著者は英語が苦手でしたが、アメリカで脳科学の研究をしているうちに、ある日、英語が聞き取れていることに気づいたという。筋肉は使えば使うほど強くなるように、脳も使えば使うほど強くなるのです。頭がよい、頭が悪いという表現がありますが、脳から見ると、単に使っているか、使っていないかの違いでしかないのです。


勉強とは「実際にやってみること」です。社会人なら、冠婚葬祭に行く、PTA役員になる、子どもを育てる、近所づきあいをするなど新しい経験で自分の脳は成長するのです。学習のスピードは人それぞれですが、使うことで頭が良くならない人はいません。著者のお勧めは、今ある習慣に少しだけ負荷を加えることです。淡々と継続することで、頭の良い脳を育てるのです。


・他人任せにしていると判断力は落ちていきます(p94)


成長を邪魔する二つの壁

脳は使い続けることで、どんどんよくなっていくのですが、途中で成長を邪魔する二つの壁があるという。


一つ目は、努力しはじめた頃、否定的な言葉をかけてくる人たちの存在です。著者も外国の学会で研究成果を発表しようとしたとき、「ろくに英語も喋れないくせに」などと失礼なことを言われたという。二つ目は、ある程度成長した頃、自分はすべてわかった気になってしまい、学ぶことをやめてしまうことです。自己満足という罠にかかると、次の段階に進めなくなるのです。


こうした壁をぶち破るために著者のお勧めは、自己認知です。自分がどんな人間であり、今、どういった段階にいるのか確認するのです。自分がどういった人間であるかわからないと、周囲の人が常識の「物差し」であなたを褒めたり、けなしたりするたびにあなたは右往左往してしまいます。自分が何を目指しており、どこにいるのかわからないと、自己満足で学ぶことができなくなってしまうこともあるのです。


・努力して行動や考え方が変わり始めたときに、水を差すようなことを言ったりしたりする人たちが、かならず現れます(p4)


頭が良くなる8時間睡眠

私が一番面白いと思った著者のアドバイスは、生活リズムを整えて8時間寝ることです。脳をリフレッシュするためには、寝ることが絶対的に必要なのですが、現代人はあまりに睡眠時間が短いのです。私は5時起床、7時間半睡眠を基本としていますが、8時間睡眠に変更することにしました。メルマガの質が上がるかもしれません。


使えば強くなるという人間の特性を、当たり前のことのように教えてくれる一冊でした。人間は無限の可能性を持っているのです。★4つとします。加藤さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・自己認知を深める・・誰の影響を一番受けていたか・・何が失敗で、何をうまくいった・・すぐ行動に移すのはどんなときか・・嫌な感情を抱くのはどんなときか(p114)


・自分を知る・・他者との関わりの中で相手の反応を観察することが役立ちます・・ブログや動画サイトに投稿する(p49)


・人間の脳は従順な召使い・・主人から具体的な目標を与えられるとすぐさま働き始めます(p34)


・ネタ探し・・自分以外の人を笑わせる習慣を持つと、さらに頭をよくすることができます(p196)


▼引用は、この本からです
「頭が良くなっていく人のすごい習慣」加藤俊徳
加藤俊徳、ぱる出版


【私の評価】★★★★☆(83点)


目次

第1章 どうすれば頭が良くなっていくのか
第2章 頭がわるくなっていく習慣
第3章 頭が良くなっていく習慣
第4章 手軽にできる、頭を良くする習慣



著者経歴

加藤俊徳(かとう としのり)・・・脳内科医、医学博士。加藤プラチナクリニック院長。株式会社脳の学校代表。昭和大学客員教授。脳科学・MRI脳画像診断の専門家。脳番地トレーニング、脳科学音読法の提唱者。14歳のときに「脳を鍛える方法」を求めて医学部への進学を決意。1991年に、現在、世界700カ所以上の施設で使われる脳活動計測fNIRS(エフニルス)法を発見。1995年から2001年まで米ミネソタ大学放射線科でアルツハイマー病やMRI脳画像の研究に従事。ADHD、コミュニケーション障害など発達障害と関係する「海馬回旋遅滞症」を発見。独自開発した加藤式MRI脳画像診断法を用いて、小児から超高齢者まで1万人以上を診断・治療。脳の成長段階、強み弱みの脳番地を診断し、脳番地トレーニング処方や進路・適職指導を行う。


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