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「ビジネスエリートが実践している 教養としての企業分析」田宮 寛之

2023/04/23公開 更新
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「ビジネスエリートが実践している 教養としての企業分析」田宮 寛之


【私の評価】★★★☆☆(70点)


要約と感想レビュー

『会社四季報』を発行している東洋経済新報社の編集長が教える企業分析の基本です。基本の基本なので、新入社員向けと考えるべき内容となっています。興味深かったのは、地元の百貨店である「藤崎」がバブル末期に利益を利用して、手堅く赤字の系列会社12社のうち8社を清算したことが紹介されていたことです。


また、「就職四季報(総合版、女子版)」では「3年後離職率」「残業時間数」「有給休暇取得数」などが記載されていることにびっくりしました。どこから情報を入手しているのでしょうか。平均年収は有価証券報告書からわかりますから、40歳時点での年収が書いてあるということは、直接企業にアンケートしているのかもしれません。なお、一番年収が高いのは総合商社(1319万円)、第2位がコンサルティング(1146万円)です。


ただ、キャッシュフローの説明も「投資CF(キャッシュフロー)がマイナスであるのは、今後の成長が期待できる」などと簡易なもので、FXについても表面的な説明に終始している点がマイナスとしました。田宮さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・DtoC:メーカー自らEC(インターネット通販)サイトを作り、直接消費者に商品を提供するビジネスモデル(p37)


・ユニコーン企業とは、現在非上場ですが、上場した場合に時価総額が1000億円以上になると見込まれるベンチャー企業を指します(p41)


・上場しない大手企業・・サントリー・・YKK、竹中工務店(p82)


▼引用は、この本からです
「ビジネスエリートが実践している 教養としての企業分析」田宮 寛之


【私の評価】★★★☆☆(70点)


目次

第1章 企業を知るための基礎知識
第2章 ビジネスエリートは知っている!有望企業の探し方―新聞・TV・証券アナリスト
第3章 ビジネスエリートは知っている!有望企業の探し方―会社四季報・就職四季報
第4章 成長業界・企業を見つけるポイントとは
終章 お金とキャリアと企業



著者経歴

田宮寛之(たみや ひろゆき)・・・経済ジャーナリスト、東洋経済新報社・編集局編集委員、拓殖大学講師(商学部)、明治大学講師(学部間共通総合講座)。1963年、東京都生まれ。明治大学経営学部卒業後、日経社ラジオに入社。株式・為替・債券など金融マーケット取材を担当。米国ウィスコンシン州ワパン高校教員を経て1993年東洋経済新報社に入社。企業情報部や金融証券部、名古屋支社で記者として勤務した後、『週刊東洋経済』編集部デスクとなる。2007年、株式雑誌『オール投資』の編集長に就任。2009年、就職・採用・人事などの情報を発信する「東洋経済HRオンライン」を立ち上げて編集長となる。2014年に、「就職四季報プラスワン」編集長を兼務。2016年から編集局編集委員


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