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「人生100年、自分の足で歩く─寝たきりにならない方法教えます」かじやますみこ

2023/03/14公開 更新
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「人生100年、自分の足で歩く─寝たきりにならない方法教えます」かじやますみこ


【私の評価】★★★☆☆(72点)


要約と感想レビュー

最近、足腰が弱ってきたなと感じることが多いので手にした一冊です。まず、介護が必要になった原因の1位は筋肉、骨、関節、軟骨などの障害によるものです。日本整形外科学会では、こうした加齢による筋力低下や、関節の障害による移動機能低下をロコモティブシンドロームと呼んでいるという。


実は著者も交通事故で、大腿骨頸部を骨折。治療のため2週間くらいベッドで寝ていたら、筋力がすっかり衰えて歩けなくなってしまったというのです。その後のリハビリで無理なく歩けるようになるまで1年以上のリハビリが必要だったのです。最近の新型コロナの影響で外出しない人が増えて、ロコモが悪化した人が増えているのではないでしょうか。


・認知症(18%)や脳卒中などの脳血管疾患(16.6%)よりも、整形外科に関わる疾患のほうが、要支援・要介護になるリスクが高い(p3)


加齢によって筋力が低下していくのは、仕方がないことです。その低下の速度を下げるために必要なのが、運動、バランスの良い食事です。この本で紹介しているトレーニングは次のようなものです。片脚立ち、スクワット、ヒールレイズ、フロントランジなど下肢を鍛えるものが中心となっています。


現在の自分の状態をチェックするのであれば、日本整形外科学会で「ロコチェック」という7項目を公開しており、・片脚立ちで靴下が履けない、階段を上るのに手すりが必要である、2キロ程度の買い物を持ち帰るのが困難などの例を示しています。無理に運動する必要はないと思いますが、日常生活の中に足腰を使うことを取り入れる必要があるのでしょう。


・健康の維持・・が目的ならば、「40センチ片脚立ち」をクリアできるくらいの筋力、体力を維持できればそれでいい(p65)


人間は、立って歩くために進化してきたのであり、歩くことができなくなると、一気に生活の質が低下してしまうのだと思いました。著者のように怪我をして治療のために運動していないと歩けなくなってしまうことも多いので、無理をしない範囲で常に運動を心がけるべきなのです。


足腰の強化という点では、通勤や犬の散歩など毎日行う習慣がよいものなのでしょう。それでは今日もワクワク出勤したいと思います。かじやまさん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・実は、つま先と膝が外に向いた状態で歩くと、身体が前に進みやすいのです(木寺英史)(p141)


・椅子に座っていると、立っているときよりもラクに感じますが、首や腰への負荷は、実は座っているときのほうが大きい(光野有次)(p155)


▼引用は、この本からです
「人生100年、自分の足で歩く─寝たきりにならない方法教えます」かじやますみこ
かじやますみこ、プレジデント社


【私の評価】★★★☆☆(72点)


目次

はじめに
第1章 寝たきりにならないための新常識
 教えてくれる人 大江隆史
第2章 正しく歩けば寝たきりは防げる
(1)100歳まで元気に歩くための筋肉づくり
 教えてくれる人 田中尚喜氏
(2)合理的な身体の動かし方を知る
 教えてくれる人 木寺英史氏
第3章 身体に負担の少ない「坐り方」を知る
 教えてくれる人 光野有次氏
第4章 睡眠とロコモの意外な関係
 教えてくれる人 山田朱織氏
おわりに


著者経歴

かじやますみこ(梶山寿子) ・・・ノンフィクション作家 神戸大学文学部卒業。ニューヨーク大学大学院で修士号取得。経営者、アーティストなどの評伝のほか、ソーシャルビジネス、女性の生き方働き方、教育など幅広いテーマに取り組む。書評家、放送作家、翻訳家としても活動中。


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