「子供はみんなアーティスト! The Artist's Way for Parents -Raising Creative Children」ジュリア キャメロン, エマ ライブリー
2023/03/09公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★★☆(86点)
要約と感想レビュー
思う存分自由に生きなさい
この本の最後は、「人生は厳しいと、私たちはよく言われてきました。しかし実際はその逆です。人生は美しい。思う存分自由に生きなさい。」という言葉で締めくくられています。つまり子供の頃はみんなアーティストだったのですが、大人から「そんなの無理」「へたくそね」などといろいろ言われて、アーティストでいられなくなってしまうのです。
この本では、子供の頃の心を思い出すワークから構成されています。子供の頃に、好きだった遊びは何だろう。遊んでいるとき、どんな気分だったろう。子供の頃、好きだった儀式は何だろう。純粋な子供の頃のあなたは、どんな思いで遊び、いたずらし、一日を暮らしていたのでしょうか。
子供の頃に、あなたが好きだった遊びを3つあげてみて。それをやっている時、どんな気分になった?(p47)
無駄なことの中に大切なことがある
子供は何でもやってみます。やってみたいのです。ゲーテも「あなたが出来ると信じることは何でもやってみなさい」と言っています。ところが大人になると、頭がよくなるにつれて、難しいことに挑戦しようとしない人が増えてきます。
もちろん失敗したら死んでしまうような挑戦は、しないほうがよいでしょう。どう見ても不可能なことをやってみても、意味がないのは当然でしょう。人はそれまでの経験から、無駄を省くようになっていくのです。
ただ、無駄を省いていくと、誰もが同じようなことをやるようになっていきます。周囲の人がOKを出すことだけやるようになるのです。実は、やる必要のない無駄なことの中に大切なことがあるのではないかと、この本は問いかけてくるのです。
「やる必要はないけれど、やってみたいこと」を5つリストアップしてみて(p113)
思ったままにノートに書く
そういえば、大人は昔、みんなアーティストだったのです。大人になるまでに、子供は環境や大人からたくさんの影響を受けて変わっていってしまうのです。ある子供は、怠け者と言われ、自分はそんな人間だと思い込み、天才と呼ばれた子供は、完璧でいなくてはと考え、縛られてしまうのです。こうしたレッテルを貼るのは、ある種の洗脳でしょう。
著者は、毎日のいらだち、文句などを思ったままにノートに書き、ストレスをぶちまけているという。ノートに書いていると、やりたいことや、自分の本心に気づくことがあるというのです。子供の頃を思い出すことで、素の自分を思い出すことができるのではないでしょうか。キャメロンさん、良い本をありがとうございました。
無料メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」(独自配信) 3万人が読んでいる定番書評メルマガ(独自配信)です。「空メール購読」ボタンから空メールを送信してください。「空メール」がうまくいかない人は、「こちら」から登録してください。 |
この本で私が共感した名言
・一緒にいて、ありのままの自分でいられる人を3人あげてみて(p24)
・「生活をするのに必要ではないけどやりたいこと」を3つあげてみて(p29)
・願いごとリスト・・〇〇だったら良いな(p210)
・15分間のお片づけ・・・タイマーを15分にセットし、その間に「捨てるもの」「人にあげるもの」「しまうもの」を仕分ける(p88)
▼引用は、この本からです
ジュリア キャメロン, エマ ライブリー 、A-Works
【私の評価】★★★★☆(86点)
目次
安心を育む
好奇心を育む
つながりを育む
心地良い環境を育む
自分を表現する力を育む
発明する力を育む
感じる心を育む
集中力を育む
自分らしく生きる力を育む
自分らしさを育む
自立心を育む
信じる心を育む
著者経歴
ジュリア・キャメロン(Julia Cameron)・・・創造性を育てる方法論「アーティスト・ウェイ」を語り、さらに磨きつづけているジュリア・キャメロンは、30年以上にわたってハリウッドの第一線で活躍しつづけているアーティスト。小説家、詩人、脚本家、映画監督、シナリオ・ライター、創造性のワークショップのファシリテーターなどその活動は多岐にわたっている。彼女が開発した創造性を養うための方法論やプログラムは多方面から高く評価され、大学の講義にも取り入れられている。
エマ・ライブリー(Emma Lively)・・・クラシックのヴィオリストでありながらミュージカルの脚本家、指揮者、作詞家。作品会社のライブリワークス社とケータリング会社のバニーベーカリーの代表取締役。過去10年間ジュリア・キャメロンのビジネスマネージャーを努めており、キャメロンの音楽の作曲、作詞をサポートしている。
この記事が参考になったと思った方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
この記事が気に入ったらいいね!
コメントする