「会社を辞めない起業 失敗リスクを限りなくゼロにできる8つのスモールステップ」松田 充弘
2022/08/06公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
要約と感想レビュー
主婦に特化したパート
著者は人材派遣会社で働いているとき、事務員の派遣はフルタイムばかりで、事務のパートタイムが少ないことに気づきました。そこで主婦が働ける10時~16時だけオフィスワークを行うパートタイムを派遣すればいいのではないか、と考えたのです。
著者は主婦に特化したパートタイムのオフィス派遣会社を立ち上げ、現在までの18年間で年商100億円にまで成長したのです。著者は他にも日報アプリ、目元美容サロン、起業のアドバイスなど13事業の起業に関わって、いずれの事業も現存しているという。
ニーズが多くユニーク性が高いビジネスを探せ(p80)
社会のニーズと向き合う
著者が起業にあたって強調するのは、社会のニーズと向き合うことです。まず、社会の環境が変わると新たなニーズが生まれます。そのニーズに合った商品やサービスが必要になるのです。そのニーズに合うサービスを提供するとして、自分の時間やお金を投入する覚悟があるのか、ということです。仮に失敗しても後悔しないと思えるまで、徹底的に考えることが大事なのです。
もちろん、そうした起業のネタと出会ったことがないという人もいるでしょう。だとしたら、10年後に死ぬとしたら、この10年間に何をしたいのか考えてみるのです。自分の求めているものが見えてくるかもしれませんよ。
55歳のサラリーマン・・・もし10年後の65歳で死ぬことが決まっていたら、死ぬまでにやりたいことを100件リストアップできますか?(p27)
人に喜ばれること
自分が一番になれるもの、自分がこの人生で命をかけてやりたいこと、自分にできることで人に喜ばれることを探すと良いようです。もちろんお金を払ってくれる顧客が存在しなくては、ビジネスとしては成り立ちません。ある程度ビジネスモデルを考えたら、テストを繰り返して、収支が合うのか、成長性があるのか確認していくしかないのです。
そしてタイトルのように著者のお勧めは会社を辞めずに起業することです。副業OKなら副業からはじめます。副業NOなら無料からはじめます。会社員でもやれることがあるのです。松田さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「不便だ」「困った」・・・「だからこそ、ビジネスチャンスがある」と考えることが大切です(p11)
・「今、世の中にはどんな困りごとがあるのか」を考えて書き出してみましょう(p61)
・「起業できる人」と「起業できない人」の最大の違いは、「すぐに行動するか、しないか」です(p22)
・困っている顧客を「集める」こと(p88)
・副業NGでも・・・お金をもらわないで始めればいい(p118)
・「テストして改善」を5回繰り返す(p134)
【私の評価】★★★☆☆(79点)
目次
第1章 会社を辞めずに起業するためのマインドセット
第2章 起業のタネ「マイビジネスリスト」をつくる
第3章 どんなビジネスから始めればいいのか
第4章 サラリーマンのまま起業するには方法がある
第5章 マイビジネスを実現するための時間管理術
第6章 マイビジネスをあきらめないマインドの鍛え方
第7章 マイビジネスで収入を得る
第8章 マイビジネス事業を拡大していく
著者経歴
松田 充弘(まつだ みつひろ)・・・1971年大阪府生まれ。ビジネスプロデューサー・シリアルアントレプレナー・プロフェッショナルビジネスコーチ・グロービスパートナーファカルティ(客員准教授)。株式会社Next Action・株式会社GM-NeXT/代表取締役社長。目元美容サロンJIYUGAOKA eye salons グループ代表兼オーナー。これまでに自ら13事業の新規立ち上げを行い、全てが現存事業として展開中。その経験を生かし、ビジネスリーダー研修を年間平均180講座実施している。受講者は年間平均4,500名。また、事業の立ち上げ・拡大・副業・複業支援を目的としたビジネスパーソン(経営者・学生・主婦・シニアも含む)向けのコーチングを1か月平均50人のクライアントに実施中。
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