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「完全教祖マニュアル」架神 恭介 , 辰巳 一世

2022/06/26公開 更新
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【私の評価】★★★☆☆(73点)


要約と感想レビュー

 教祖マニュアルというタイトルですが、実際には世界の宗教の特徴を説明している本となります。商売と同じで、教祖になりたいなら、うまくいっている宗教の特徴を真似すればよいのです。


 今、成功している宗教は、現在不幸な人を幸せにすることで成立しています。しかし、現在不幸な人とは、現在の社会の価値基準に照らし合わせて不幸なわけです。ですから教祖は、別の価値基準を提供すればよいのです。


 具体的には、「お金がないほうが幸せだ」「家族は修行の邪魔である」「出世に意味はない」など、現在の価値をひっくり返すような教えを提供すればよいのです。


・オウム真理教・・・麻原氏の風呂の残り湯を信者に販売すること自体は問題ではなかったのです(p98)


 信者を勧誘するためには、弱っている人を狙うのが基本となります。病気で苦しんでいる人や、老人でもよいでしょう。都会に出てきて不安になっている田舎出身の若者も狙い目です。創価学会も出稼ぎで都会に来た青年を、座談会というコミュニティに誘って、成長してきたと言われているのです。


 また、教えは簡略化したもので十分です。例えば、浄土教は「南無阿弥陀仏」と唱えれば極楽に行けるというものですし、日蓮宗も「とにかく法華経が一番大事!」とシンプルです。簡単に幸せになれることにすれば、人が集まりやすいでしょう。


・創価学会・・・南妙法蓮華経を唱えれば無限のパワーが引き出せる(p62)


 信者を増やせば、本を出版すれば信者が買ってくれるし、財産を寄付してくれるかもしれません。政党を作って国家を支配することも可能です。最終的には国教となることができれば、三大宗教に迫る立場となることができます。


 本当に宗教とはマーケティングの勉強のようだと思いました。いかに信者を増やしていくのかということです。良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・超自然的存在がオレの首を絞めたんだ・・・この男の名をムハンマドと言います(p12)


・教祖は人をハッピーにするお仕事なのです(p13)


・天台宗で学んでいた日蓮も、「とにかく法華経が一番大事!」と言って天台宗から分かれ、今の日蓮宗に繋がっているのです(p32)


・不安を煽ろう・・・キリスト教が「そのまま生活していると死んだら地獄に落ちますよ」(p79)


・真言密教には『理趣経』という経典があります・・セックスを肯定しているのです(p115)


・チベット仏教でも、大昔には無上ヨーガ・タントラの行者が墓場で乱交したりしていたといいます(p116)


▼引用は、この本からです
「変わり続ける―人生のリポジショニング戦略」出井 伸之
出井 伸之 、ダイヤモンド社


【私の評価】★★★☆☆(73点)


目次

キミも教祖になろう!
第1部 思想編
 教義を作ろう
 大衆に迎合しよう
 信者を保持しよう
 教義を進化させよう
第2部 実践編
 布教しよう
 困難に打ち克とう
 甘い汁を吸おう
 後世に名を残そう
「感謝の手紙」
あとがき―「信仰」についての筆者なりの捉え方



著者紹介

 架神恭介・・・1980年生まれ。広島県出身。早稲田大学第一文学部卒。作家、フリーライター


 辰巳一世・・・1981年生まれ。静岡県出身。横浜市立大学国際文化学部卒


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