「不動産10物件 株100銘柄 保有の元証券ママと学ぶ 女性のためのお金の増やし方」つちやけいこ
2022/02/07公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★★☆(81点)
要約と感想レビュー
不動産10物件、株100銘柄保有しているという元証券ウーマンから、投資のコツを教えもらいましょう。株式投資では、株が上がっては喜び、下がっては悲しむ人がいますが、こうした人には投資は向かないようです。
株価が上がれば持っている資産が増え、株価が下がれば安く株を買うことができるというのが著者の考え方です。つまり景気の良いときは現金を増やし、景気が悪くなったら安く優良株式を仕入れるということを繰り返すのです。
・株価が上がったら資産が増えて良し、株価が下がっても良い会社を安く買えるチャンス(p76)
このように著者は、投資をするにあたって市況が上がってもよし、下がってもよし、という考え方をしています。不動産投資の場合には、自分が住んでもいいと思えるくらいの物件を買うことをお勧めしています。
自分が住んでもいいくらいですから、人が借りたくなるのは当然であり、空室になる可能性は低くなります。最悪の場合でも、自分が住めばよいのです。不動産では、徹底的に勉強したうえで100件に1件、1000件に1件くらい良い物件に会えれば上等くらいに考えていればよいのでしょう。
・「自分が将来住んでもいいと思えるくらいの物件」を探す(p40)
投資は買うにしろ売るにしろ、最後は自分が決断することになりますので、自分で勉強して、自分で考え、自分で選択することが大事ということです。そもそも株式投資は株式を発行している経営者を支援することですし、不動産投資は不動産を人に提供して支援しているようなものであり、お金を使って社会を支える素晴らしいビジネスです。
また、宝くじは投じた資金の半分は確実に役所の懐に入ってしまいますが、株式や不動産投資は長期で全体で見れば、資産は増えていくことが期待できますから、確率的には宝くじの2倍以上儲かる可能性がありますし、長期投資すれば3倍、4倍となる可能性があるのです。
投資に興味を持った人は、この本を含めて100冊くらいは読んで勉強して、投資に挑戦してみていただきたいと思います。つちやさん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・人任せにしたりせず、人の勧める投資を安易に真似したりするのではなく、自分で勉強する(p5)
・できれば収入の10%を次の給料日から残してみる(p51)
・「お金が貯まったら2人で世界一周しようね」という夢を込めて、お互い月3000円ずつ貯金することにしたのです(p62)
・「あの株いいよ」と言われても、自分に必要ない、自分がトキめかないものなら買わなくていい(p36)
・株式投資をすることでの最悪のケースは、投資している会社が倒産することです(p26)
・借金には良い借金と悪い借金がある。不動産ローンは良い借金だから借りられるだけ借りてもいい(p122)
・吉野家・・・夫婦で40万円投資したとして、優待で1万2000円、配当で2000円。あわせて1万4000円。利回りに換算すると3.5%にもなります(p13)
・「ふるさと納税」・・・実質的な自己負担は2000円で済む(p105)
【私の評価】★★★★☆(81点)
目次
第1章 女性にこそ投資は必要
第2章 貯蓄
第3章 投資信託・ETF・株
第4章 不動産投資
第5章 続けることの威力
第6章 リスクを減らす見直し
著者経歴
つちやけいこ・・・ファイナンシャルプランナー(2級ファイナンシャル・プランニング技能士・AFP)。兵庫県姫路市出身。大和証券8年、三菱証券(現・三菱UFJモルガン・スタンレー証券)4年、FP事務所開業(証券仲介業者)4年など証券業界16年の経歴を持つ。自らも株式投資や不動産投資を実践。優待株(100銘柄以上)や都内不動産(10物件)などを保有し、経済的自由を達成。現在は都内在住で3人(小学生・中学生・高校生)の子育てをするママ投資家として、周囲のママ友・知人から投資全般について相談を受けることも多く、幅広くアドバイスを行っている。趣味は書道・ジョギング。
この記事が参考になったと思った方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
メルマガ[1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』] 3万人が読んでいる定番書評メルマガです。 >>バックナンバー |
|
この記事が気に入ったらいいね!
コメントする