【書評】「1ミリの優しさ~IKKOの前を向いて生きる言葉」IKKO
2022/01/03公開 更新

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【私の評価】★★★★☆(80点)
要約と感想レビュー
経営者としての苦労
IKKOさんといえばテレビでの「どんだけ~」「まぼろし~」のインパクトが強いのですが、アトリエIKKOのヘアメイクアーティストとして、そして経営者として苦労しながら歩いてきたことがわかります。19歳までは内気で自分の中に閉じこもりがちな性格であった若者が、20代はヘアメイク美容院で修業し、30代はヘアメイクアーティストとして独立して、休みなく仕事をしながら、経営者として部下の育成に悩んできました。40代になるとパニック障害を患いながら仕事をこなして、50代となって余裕ができてきたということなのでしょう。
IKKOさんは自分の過去を振り返って、自信がありすぎるときは驕りが出て失敗の原因を作ってしまうことがあったので、自信がないときもそんなに悪くないとしています。調子が良いときに、つまずくこともあれば、調子が悪いときでも、なんとかなるのが人生なのでしょう。
・自信がないときこそ「自分の中で大切な宝」になることがある・・・逆に自信がありすぎると、何でも自分の思い通りになるという驕りも出てきます(p19)
「今できること」を実行
IKKOさんは若いときから判断に迷い、苦しむことが多かったようですが、最後には自分の人生は自分できめるようにしてきたことがわかります。美容の業界に入ったのも、独立したのも自分で判断したことなのです。若い頃はどうすればいいのか迷うことでただ時間が過ぎてしまうこともあったようですが、八方塞がりに思えるときには「今できること」を考えて、とにかく実行していくことで状況を打開してきたという。
迷って何もしないよりも、今できることを行動してみることで、少しでも前に進むことができれば、違う風景が見えてくるということなのでしょう。芸能人の中には、判断に迷って占い師に洗脳されてしまい消えてしまった人もいるわけで、迷いへの対策を持っていないと、迷路に入って動けなくなってしまう恐れがあるのです。
・悩んでも悩まなくても時は過ぎていく、だから悩まない(p22)
自分の人生は自分で決める
「おかま」というキャラクターを持ちながら、「他人に主導権を渡さずに、自分の人生は自分で決める」と、人生を切り開いてきたIKKOさんの人生の一部が垣間見れる一冊でした。その人生の全体像を見渡せないのは残念でしたが、テレビではわからないところが、この書籍なら見えてくるのです。
IKKOさんも引退近くになれば、調子に乗っていたときに失敗した事例、落ち込みながらも立ち上がった事例など教えてくれるかもしれません。その本こそが期待できそうだと思いました。IKKOさん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・違和感を放っておかないこと。早め早めに、解決しましょう(p137)
・感動する回数が多いほど、人生は輝いていく(p149)
・50代になってからは、普段着る服は、5組までにとどめるようにしています(p169)
【私の評価】★★★★☆(80点)
目次
第1章 前を向いて生きていくための言葉
第2章 人付き合いをラクにするための言
第3章 信頼できる人になっていくための言葉
第4章 歳を重ねるほど美しく生きていくための言葉
著者経歴
IKKO・・・1962年1月20日生まれ。 19歳で横浜元町『髪結処サワイイ』に入社。その後、ヘアメイクアップアーティストとして独立。アトリエIKKOを主宰し、女性誌をはじめ、テレビ、CM、舞台などのヘアメイクを通じ『女優メイクIKKO』を確立。現在は、美容家・タレント。
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