「まだ間に合う!定年までに複数収入をつくる「お金革命」」船ヶ山哲
2021/12/15公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★★☆(83点)
要約と感想レビュー
事業のオーナー・起業家になる
マーケッティングのプロである著者が、定年の見えてきた会社員にお勧めするのは、それまでの自分の知識と経験で商品を作り、それを売って事業家になろう!ということです。大事なのは自分の時間を切り売りするフリーランスではなく、オリジナルの成果を提供する商品を売る事業のオーナー・起業家になることです。
私たち日本人はどうしても自分の時間の切り売りを考えてしまいます。2時間セミナーをしたから5万円。マッサージを1時間施術したから2万円。これも仕事としては悪くはありません。しかし、年齢を重ねてくると仕事が自分を成長させることがわかっていても、先に疲れて動けなくなってしまうこともあるのです。60歳過ぎて自分の時間を切り売りするということは、残された貴重な時間をただ単にお金と交換しているという見方もできるのです。
そう考えれば、どうせ仕事をするなら商品を作って自動で売れる仕組みを作ったり、先生となってノウハウを教えることで継続的に収入が得られる仕組みを考えてみませんか、ということなのです。
・時間を切り売りする働き方は40代で限界(p51)
売れる仕組みをつくる
この本では、いくつか事例が示されているのがうれしい点です。例えば、自宅でエステサロンを開いていた人は、エステを教えるスクールを作ってノウハウを教え、教え子に店舗を任せても収入が入ってくるようにして、自分の自由な時間を増やしています。営業マンなら営業代行サービスを行うこともできるし、その営業の仕組みを構築するサービスを法人に売ることもできるのです。
このように自分のサービスを商品化するのは、ハードルが高いし、実際にそれを売るのはさらに大きな壁があることも事実です。著者が言いたいのは、時間と余裕のある定年近い会社員だからこそ、そのハードルや大きな壁に挑戦してみてはどうでしょうかということなのでしょう。時間があるからSNSでテストをしてみたり、実際に商品を売ってターゲットを明確化させることもできるのです。
・セールスの5万円の教材をつくる・・・代理店やツールを使い毎日ひとつ売れる仕組みをつくる(p165)
自分の勝ちパターンを見つける
商品を開発するためには、顧客のニーズがわからなければならないし、商品を作ってからも試行錯誤が続くことになります。これを大変だと思うのか、面白いと思うのかは人によってそれぞれでしょう。こうした壁を経済的にも時間的にも自由で楽しい老後のためのステップだとゲーム感覚で取り組める人には、おすすめの一冊です。
0から1の売上を作ることはたいへんです。さらに、その売れた事例を分析して自分の勝ちパターンを見つけるのもたいへんです。だから、コンサルに教えてもらいましょう。そう思った方は私にご相談ください、というのが著者の勝ちパターンなのです。このように自分の商品に興味のある人を集める方法が、この本そのものに凝縮されているように感じました。船ヶ山さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・自分の勝ちパターン・・・どのリストに対してアプローチしたか・・・最初に切り出した話題は?・・どのような切り口で話を進め、商品につなげたのか?(p120)
・最強のセールス手法は「体験談を楽しそうに語る」(p111)
・事務所や秘書などいらない・・・オンライン秘書も安く雇用できる時代です(p70)
・ありとあらゆる手段を講じ、広告費を上回るおもてなしを見込み客リスト保有者に対しておこなうことです(p89)
【私の評価】★★★★☆(83点)
目次
序章 これまでの経験を活かせば「定年前にお金持ち」も夢じゃない
第1章 定年後を意識した体力を消耗しない働き方
第2章 人生の中盤以降を飛躍するためのお金の使い方
第3章 複数収入への最重要課題は「集客」と「セールス」である
第4章 お金を最速で安定軌道に乗せる2ステップ戦略
第5章 あなたの「勝ちパターン」を明確にして、一生安泰の生き方を
最終章 「自動化」を構築して、永遠の資産を築け
著者経歴
船ヶ山/哲(ふながやま てつ)・・・人脈なし、コネなし、実績なしの状態から、起業後わずか5年で1000社以上のクライアントを獲得。カナダのバーナビーに在住。テレビ番組のメインキャストを務めるほか、ラジオ番組でのパーソナリティーとしても活躍中の起業家
この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングへ
メルマガ[1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』] 3万人が読んでいる定番書評メルマガです。 >>バックナンバー |
|
この記事が気に入ったらいいね!
コメントする